堅実女子のお悩みに、弁護士・柳原桑子先生がお答えする本連載。本日の相談者は、内藤愛子さん(34歳・外資系建材メーカー勤務)。

「最近、孤独な夜が怖くて、毎晩のように飲んでいます。原因は半年前に結婚直前まで話が進んだ彼と破談になってしまったこと。お酒が手放せなくなり、家で飲んでいると、平気でワインの1本はあいてしまいます。さらに、飲みながらずっとドラマDVDを見て泣いていることが多いので、なるべく外で人に会うようにしています。

ただ、それには問題があり、ここ1か月ほど、見知らぬ男性とワンナイトしていることが多いのです。いつも、金曜日の夜に新宿や中目黒などの繁華街に1人で飲みに行き、1軒目の居酒屋で意気投合できそうな”女性と男性がいる混合グループ”を見つけ、そのうちの数人と2軒目に行きます。それから、2〜3人と3軒目に行きます。それからさらに、お酒を飲み過ぎ、気が付いたら男性のベッドで目覚めている……というのがパターンです。

先生に伺いたいのは、今週末、酒の勢いとはいえ、単身赴任中の既婚者男性と男女の関係になってしまったのは、私に落ち度があるかどうかです。私は全然知らず、酔っぱらっていたので全く分かりませんでした。

気が付いたのは朝で、“オレ、結婚しているんだよね”と言われて、ゾッとしました。しかも、彼の電話には着信履歴が56件入っていて、相当嫉妬深い妻だと推測……。1度とはいえ、妻にバレたら慰謝料を請求されるのでしょうか。

酔った席でのことだし、覚えていなかったというのは言い訳になるのでしょうか。そして、それとは逆に私が彼に慰謝料(もしくは示談金)を請求することはできますか?」

弁護士・柳原桑子先生のアンサーは……!?

これは、あなた自身が彼のことを既婚者であることを認識していた場合や、彼の振る舞いや会話の中で、既婚者であることを注意すれば知り得た場合、例え1度のことであっても、その事実を妻が知れば,慰謝料を請求される場合があります。

また、あなたから彼への慰謝料請求は、お酒に薬を入れられたなどにより酩酊状態にされて,自宅まで連れて行かれたということであれば、可能であると思います。

その場合、薬などを入れられたなど証明できるもの(尿検査結果など医師の診断書、周囲の人などの証言)なども必要になってくる可能性があります。

万が一性被害に遭ったと感じたら、すぐに医師のところに行くことが大切です。

最初は楽しく飲んでいるが、徐々に量が増え、記憶が途切れていくのがパターンだという。



■賢人のまとめ
結婚指輪がなくても、会話の内容などで既婚者と知り得た人と、疑われるような仲にならないほうが無難です。

■プロフィール

法律の賢人 柳原桑子

第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。

東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

柳原法律事務所http://www.yanagihara-law.com/