大相撲・名古屋場所9日に初日 それぞれの思いを胸に

写真拡大

 7月9日に初日を迎える大相撲名古屋場所。各部屋とも、愛知県内の宿舎において、初日に向けた稽古が連日行われている。

【こちらも】大相撲5月場所 白鵬復活の陰で…感じた「四横綱時代」の難しさ

■白鵬・高安、好調を維持していけるか

 先場所、全勝優勝を遂げ鮮やかな復活を印象付けた横綱・白鵬は2場所振りとなる東横綱の地位に返り咲いた。

 元大関・魁皇の持つ歴代最多の1047勝まで残り11勝と迫っており、場所中の最多勝利記録更新へと大きな期待が膨らむ。また、先場所10日目の優勝戦線での高安との取り組みでは強さを発揮、横綱としてのプライドを感じさせたように 、他の力士の壁としての役割もまだまだ果たしていくはずだ。

 稽古場では「連続優勝できるよう体を作っていく」、(新大関・高安について)「互いに場所を盛り上げていきたい」と意気込みをみせている。気力を漲らせる大横綱の牙城は新たな場所でも揺らぐことはないのかもしれない。

 平成以降、24人目の大関の地位に就いた高安。連日、横綱・稀勢の里とのぶつかり合いで新大関としての場所への調整を行っている。

 6月29日には横綱に対し計21番を取り、8連勝を含む11勝10敗。兄弟子を力強さで圧倒する取り組みもあり、順調な仕上がりを見せているようだ。

 「たくさんの方に見られる立場となり、すごいと思われる大関になりたい」と語っている。未だ未踏の地となる初優勝、さらにはより上の地位も目指し、夏の名古屋でも躍動する。

■もう一度、這い上がるべく

 先場所、11日目から途中休場、今なお初場所で痛めた左胸のケガが完治とは程遠いと伝えられる横綱・稀勢の里。

 6月26日の新番付発表の会見では「名古屋入りの1〜2週間前に関取と稽古が出来た」と語り、ここ数日は弟弟子・高安や嘉風等、番付上位力士との取り組みを数多くこなしている。ただ、左を差せないなど痛めた左腕の攻めが十分ではないことが稽古の様子から伝わってきており、先場所同様、出場が微妙な状態であることは明らかだ。

 それでも本人は「準備をし、初日を迎えるだけ」と、本場所の土俵を踏む意思は固い。先場所の借りを返すべく再び主役の座にたどり着くことを、本人のみならず、数えきれないほどの相撲ファンも望んでいる。

 最高位に君臨し挑戦を受ける者、高みを目指し勢いをさらに加速させんとする者、そして、力強く一歩を踏み出し立ち上がろうとしている者。

 それぞれの力士が様々な思いを胸に抱きながら、土俵上で心・技・体をぶつけ合う15日間が、もうすぐ始まる。