マネー上手な女になる小さな習慣術

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小さなことから少しずつ

お金を貯めたい!でも貯められない……。そんなあなたのお悩みも、小さな習慣術で解決!お金を貯めたい、お金の使い方を見直したいと思っても、なかなか始められなかったり、続けられなかったりしている人も多いのではないでしょうか。でも、今までやっていなかったことを新しく始めようとすると、面倒くさい、失敗したらどうしよう、などの思いは誰にでも出てくるものなのです。

行動に移して夢に近づいていくために大切なのは、「小さなこと」から始めること。そんなことで、変わるの?と思うくらいの「小さなこと」でちょうどいいんです。

脳のしくみに従ったシンプルな答え

何かをやろうとしたときに、てっとり早くできて、すぐに効果がでる方法があったらいいですね。でも、早く結果を出すことに目を向けすぎると、行動するためのハードルが高くなりすぎて、挫折の元です。

「脳のしくみ」にフォーカスした本もいろいろ。もともと人間に備わっている機能を味方につければ、夢が叶いやすくなる!というのも、人間の脳には「大きな変化」を避けようとする機能があるからです。脳科学の視点から書かれた「脳が教える!1つの習慣」(ロバート・マウラー著/本田直之監訳/中西真雄美翻訳/講談社)によると、感情をつかさどる脳(大脳辺縁系)が危険に直面しても生き延びられるように警報装置の役割をしていて、新しいチャレンジをしようとするときに、そこから逃げるように指示してしまうのです。

たとえば、ダイエットをしようとして、1日1食にしようとか、毎日10km走ろうなどとすると、「そんなことしたら危険だからやめなさい!」と脳がストップをかけてしまうのです。

まずは、食べたものを書き出してみよう、テレビを見ながら1分間だけ足踏みをしてみよう、オシャレをして街を歩いているところを想像するなど、小さなことから始めると、脳は変化に気づかずに警笛を鳴らすこともなくなります。

そして、それを習慣づけていくことができ、だんだんラクにできるようになってくるので、次の小さな変化へとつなげていけばいいのです。

また、もう1つの脳、創造性をつかさどる大脳新皮質は「質問」されるのが大好き!でも、いきなり「1億円貯めるにはどうしようか?」「投資で大もうけするにはどうしたらいいか?」といった質問は大きすぎて警報装置が動き出してしまいます。「どうして私はお金が貯められないのだろう?」と、できない理由を問いかけるのも、マイナスイメージを強調させてしまうのでやめましょう。

「楽しく貯蓄するために、自分にできる、ごく小さなステップはなんだろうか?」「投資をはじめるのに、1日5分でできることはないだろうか?」と、一歩進むための「小さな質問」をしていくことで、その答えもひらめきやすくなります。

このような脳のしくみを理解しておけば、マネー上手になるのもカンタンそうですね。

お金を貯める習慣は1日100円からスタート

家でコーヒーを飲んだら、カフェで飲んだつもりで、貯金箱にお金を入れるのも1つの方法ですねお金を貯めるには、お給料をもらったらすぐに貯蓄をしていくのがいいですが、「自動積立の手続きをすることがなかなかできない」、「積立額を増やしてもすぐに引きだしてしまう」という人もいるのでしょう。

その場合は、もっと小さな一歩で、今からすぐにできることを考えてみましょう。たとえば、次のようなことです。

・1日100円ずつ空き箱や封筒に入れる
・家で食べた食事も、外食したつもりでお金を払う(封筒などに入れておく)
・インターネットで自分が利用している銀行のサイトを開いてみる
・キャッシュカードを家においていく
・お金が貯まったら何をしようか、イメージしてみる

お財布にあるお金で小銭貯金を始めれば、自動積立の手続きをする前にすでにお金が貯まった実感を味わうことができます。「たった100円?」と拍子抜けしたかもしれませんが、そのくらい小さいことから始めるのが、習慣づけるポイントなんです。ここでは、「貯金箱」にこだわらないことも大切。貯金箱が無いから買いに行こうとすると、「買いに行く時間がない」と面倒になって行動を止めてしまう原因にもなりかねません。まずは、空き箱、空き缶、封筒、使っていないコップなど家にあるもので始めるといいでしょう。

100円だけでは物足りなくなったら、200円、300円と増やしていく。それが習慣づいたら今度は自動積立の手続きのための小さな一歩、インターネットで銀行のサイトを見てみる、お昼休みに銀行に行ってみるといった行動に移していきます。

早く積み立てを始めたいと思う人は、インターネットで銀行のサイトをチェックするところからスタート。最初は手続きのための説明画面を見つけるだけでも大変かもしれないので、まずはサイトを開く、眺めるだけでOKとしておきましょう。インターネットを立ち上げたら最初にそのサイトが開くように設定しておくのもいいですね。できるだけ手間をかけないしくみを作っておくのも役に立ちます。

銀行のサイトを見るのに慣れてきたら「資料を取り寄せる」→「身分証明書をコピーしておく」→「手続き用紙に書き込む」→「送付」と順番にゆっくりやっていきましょう。

家計管理の習慣はお財布の中身を数えることから

マネー上手な人は、使い方も上手。でも、家計簿をつけるのは面倒、いつも三日坊主で終わってしまうという人も多いですね。家計簿をつけること自体、初めての人にとっては大きな壁。警報装置が鳴ってしまいます。

まずは、こんなことから始めてみましょう。
・1日1回お財布の中身を数える
・ランチ代を手帳につける
・レシートをとっておく(全部じゃなくてOK)
・買物するときに、それを買う理由を考えてみる
・お財布の中に「それって必要なもの?」と書いたメモを入れておく
・通帳から引き落とされているものをノートに書いてみる

お財布の中身を数えてみるのはすぐにできそうですよね。最初はただ数えて「ふ〜ん、このくらいあるんだ」と思うだけでいいんです。数える習慣がついたら、『ノートに金額をメモしていく→昨日の金額から今日の金額を引いて差額を出す→ランチ代を手帳に書く→1日の使ったお金を手帳に書く→何にいくら使ったか集計してみる』というように、ステップを踏んでいくことで、家計管理の習慣が身についていきます。

投資を始めるなら株価のチェックから

投資はむずかしい……という人は、まずは株価をチェックすることから始めてみては?投資をしてみたいけど、何から手をつけていいかわからないという人も多いですね。株の本を買ってみたものの、むずかしくて読むのをやめてしまったとか、口座を開こうとしたけど証券会社を選ぶ時点で挫折したとか……。

まずは、こんなことから始めてみましょう。
・日経平均株価がいくらか見てみる
・上場企業に勤めている人は、自分の会社の株価を見てみる
・お気に入りの商品のメーカーの株価をみてみる
・銀行などで投資信託のパンフレットをもらってみる
・初心者向けのマネー雑誌を買ってみる
・投資をしている人に聞いてみる
・投資のセミナーに行ってみる

日経平均株価は、新聞やニュース、インターネットなどでもすぐに調べることができるので、始めやすいところかと思います。まずは、いくらか見るだけ、あるいは上昇か下降の矢印だけみるのでもいいでしょう。「見るだけ」に慣れてきたら「手帳に株価や矢印をメモする」→「株価のチャート(値動きのグラフ)を見てみる」→「関連した新聞記事やニュースをみてみる」→「ニュースにでてきた企業の株価を調べてみる」→「バーチャル取引をしてみる」など、少しずつ投資の情報に触れてみるようにしていくといいでしょう。

小さい変化が大きな変化につながる

マネー上手になるためのステップとして、すぐにできそうな小さな行動をあげてみましたが、「そんな小さな一歩では、なかなか結果がでないのでは?」と思うかもしれません。でも、それ自体が変化への怖れから出てくるものなのです。

企業でも小さな「改善」を日々積み重ねて大きく成長したところが多いです。トヨタ自動車が行っている日々の改善は「トヨタ式カイゼン」として世界でも注目されるほどです。

早く結果を出したいという気持ちもあると思いますが、まずは「たとえ小さな一歩でも、うまくいく」と信じることが大切です。

一歩よりももっと小さく1日0.1歩ずつだとしても、10日で1歩、100日で10歩進んだことになります。そして一定の期間続けると、足し算から掛け算に変わって急激な変化をとげることも多いのです。ばかばかしいと思うくらいカンタンなことから、まずはスタートしてみましょう。
(文:上野 やすみ)