欧州制覇を果たしたドイツの若者たちを、クンツ監督は「誇りに思う」と称賛。なお、この試合のMVPには決勝点のヴァイザーが選出された。 (C) Getty Images

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 6月30日(現地時間)、U-21欧州選手権の決勝が行なわれ、ドイツがスペインを1-0で下して、4大会ぶり2度目の優勝を飾った。

 立ち上がりに攻勢に立ったのは、過去4度の欧州制覇を果たしているスペイン。前線からプレッシャーを仕掛けてボールを奪うと、個々の高い技術を活かし、再三、ドイツゴールに迫っていった。
 
 しかし、これをしのいだドイツは徐々にボールポゼッションで相手を上回るようになり、6分には左サイドからヴァイザー(ヘルタ)がセンタリングと見せかけてファーストシュートを放つ。
 
 7分にはマイヤー(シャルケ)が後方からのパスを頭で合わせてポストを叩き、その2分後にはキャプテンのアーノルド(ヴォルフスブルク)が思い切ったロングシュートでスペイン・ゴールを襲った(わずかに枠外)。
 
 しばらく全く攻められずにいたスペインのファーストシュートは13分。ベジェリンの惜しいヘッドだった。この後、彼らはドイツのパスを中盤でカットし、幾度かカウンターを仕掛けて相手ゴールに迫った。
 
 その後はともに守備が機能し、要所を抑えて相手に決定的なプレーを許さなかったが、40分に試合は動く。右SBトリャン(ホッフェンハイム)のクロスを、ニアでヴァイザーが頭で合わせ、GKアリサバラガ(ビルバオ)の頭上を越すシュートを決めたのである。
 
 ドイツが先制して、試合は後半へ。最初にチャンスを得たのはスペインで、得点ランキングのトップ(5点)を走るサウール(A・マドリー)がゴール左隅に強烈なミドルを放つが、GKポーラスベック(カイザースラウテルン)が横っ飛びセーブでこれを防いだ。
 
 対するドイツは60分、スルーパスでニャブリ(ブレーメン→バイエルン)が抜け出し、角度のないところから得点機を得たが、相手GKのブロックに遭って追加点はならない。
 
 後半もドイツは堅守ぶりを見せ、スペインの攻撃陣は沈黙の時間が続いたが、72分にセバジョス(ベティス)がドリブルから強烈なミドルシュート。これは枠を捉えられなかったものの、ここからスペインはギアを上げ、1点を求めて必死の攻撃を仕掛けていった。
 
 しかし、ドイツの最終ラインは崩れず、ピンチでは身体を張りながらスペインのシュートをブロックしてゴールを許さない。4分間のアディショナルタイムでも、相手の攻撃に冷静に対処した彼らは、ついに歓喜の瞬間を迎えた。
 
 2009年、ノイアー、ボアテング、フンメルス、ケディラ、エジルといった現在のA代表の主力を擁して初優勝を飾って以来の欧州制覇。ドイツの歓喜の咆哮が、ポーランド・クラクフの地に轟き、スペインは悔し涙に暮れた。