たった1通のLINE。

その巧拙が恋愛の勝敗を決めかねないが、恋愛マニュアル情報は巷に数多くあれど、LINEの正解を教えてくれるコンテンツはほぼ見当たらない。

男女でLINEに対する捉え方は、全く異なるようだ。

あなたが送るそのLINE、気づかぬうちに間違えていないだろうか。




持つべきは素敵な後輩がいる同期


「紹介するね。大学のゴルフ部の後輩、武雄。こちら、会社の同期のひとみちゃん。」

同期の中でも特に仲の良い圭吾から、「ひとみに合う奴を紹介するよ」と言われ、セッティングしてもらった相手が、圭吾の後輩である武雄くんだった。

半年前に彼氏と別れ、独り身のまま30歳を迎えようとした私を圭吾が心配してくれて、この会に至った。

仲の良い同期は時として、非常に良い仕事をしてくれるものだ。

圭吾は私の趣味嗜好をしっかり分かっているのか、武雄くんは理想通りの人だった。

綺麗な歯並びに、育ちの良い人だけが醸し出せる独特の気品の良さ。将来は家業を継ぐ予定で、現在は父親の会社で修行中らしい。

-身長は少し低いけれど、それ以外は全て合格。

心の中でそっと微笑む。

「ひとみさん、そんなお綺麗なのになんで彼氏がいないんですか?俺だったら放っておかないけど。」

そんな会話をさらりと言える武雄君がモテることは、誰が見ても明確だった。

「仕事が忙しくて。武雄くんは?そんな素敵なのに、彼女いないんですか?」

「こいつはね、こう見えて意外に真面目だから。ひとみと武雄、合うと思うんだけどなぁ〜。」

ビール片手に酔っ払っている圭吾が盛り上げてくれた甲斐もあり、最初から最後まで、会話は途切れることなく続いた。

そして圭吾は解散後もきちんと、紹介者として良い仕事をしてくれた。



個別でLINEが来るかどうかで見極められない?男の心理


Q1:翌日に個別でLINEが来た。これは脈ありですよね?


「ひとみ、お疲れ。昨日の武雄どうだった?かっこいいし、良い奴だろ?」

翌朝、圭吾が嬉しそうな顔をしながら会社で話しかけてくる。確かに武雄くんは私のタイプで、しかも将来性もある。

圭吾には感謝しかないが、一つ引っかかっていることがあった。

「武雄くんかっこいいし良い人だね。紹介してくれてありがとう。でもさ...彼女いそうじゃない?本当に今、誰もいないの?」

あんなに魅力的な人に、彼女がいないのも不思議な話だ。

「この前会った時に彼女いないって言ってたから、多分いないと思うけど...もう一回聞いてみるよ。それより、ちゃんと連絡取ってるか?」

圭吾は同じ年なのに妙に兄貴ぶるところがある。

「会った日に三人でLINEして以来、何もないよ。」

圭吾のツッコミに、少し焦る。正直に言うと、あれから“個別でLINEが来るかな”と心のどこかで少し期待をしていた自分がいた。

でも、昨夜は待てど暮らせど武雄くんから個別でLINEは来ず、結局今日になっても来ていない。

「あいつ、無駄に律儀な奴だから俺に遠慮してるのかもなぁ。またLINEしとくよ。」

そう言って、にこやかに圭吾は去って行った。




その後夕方まで立て続けに打ち合わせや会議が続き、一息つけたのは夕方になってからだった。

コーヒーを片手に携帯を見ていると、武雄君からLINEが入っていることに気がつく。




携帯を見て、思わず口角が上がった。ようやく個別でLINEが来た。

安堵と嬉しさが混じる気持ちを抑えながら、返信を打つ。




ここまで送り、携帯から目を離して一瞬考える。自分から誘って良いものかどうか。

でも、私ももうすぐ30歳。のんきに口を開けて待っている暇はない。




男性からのLINEの返事を待っている時間は、1分が1時間に感じられることがある。

返事がなかったらどうしよう、断られたらショックだな...そんなことを無駄に色々と考えてしまう。

女性は、年を取れば取るほど、傷つくのが怖くなる。だから傷つかぬよう、日々硬い甲羅で身を守っている分、断られた時のショックは大きい。

そんなことを考えていると、武雄くんから返信が来た。



LINEのテンションは完璧。そこからデートに期待するものの...


Q2:LINEではすごく良い感じなのに。中々会えないのはなぜ?


それからしばらく、武雄くんとのLINEのやり取りはまるでテニスのラリーのごとく、順調に続いていた。




予定を決めたかったので少し突っ込んで聞いてみたが、彼の反応は芳しくない。




そうだ、彼は元ゴルフ部だった。

しかも今はお父さんの会社が大事な時期で、ゴルフが上手い彼は、“週末のゴルフ接待によく駆り出される”と言っていたことを思い出す。

週末忙しいならば仕方ない。
しかし、ここからが問題だった。

LINEの会話は順調に続いているのに、一向に “いつ空いてますか?”とか“何日はいかがでしょうか?”など、欲しい言葉は言ってくれない。

一週間ほどLINEのやり取りが続いた後、しびれを切らし、思い切って聞いてみた。




-で?続きは?

思わず携帯に突っ込む自分がいた。

「いいですね、行きましょう!」と来たら、「いつ行きますか?」と聞くのが自然な流れなのに。

LINEでは盛り上がっているのに、次に進まない

そんなパターンかと思い、武雄くんとのLINEはこれで終わり…そう思っていた。

しかし3日後、思いの外ストレートな誘い文句のLINEが入る。




武雄からのLINEを見て、小躍りする。時機をうかがっていただけで、ちゃんと食事の約束は考えてくれていたらしい。

しかし、そんな脳天気で幸せな気分から、私は一気に突き落とされる。




未だに二人でご飯には行っていない。

しかしわからないのは、何度LINEを送っても、きちんと、丁寧に返信をくれる。もちろん、既読スルーも未読スルーもしない。

既読になったらすぐに返信をくれるし、決して邪険に扱われてはいない。

なのになぜ、一対一で誘ってこないのだろうか?

LINEでは盛り上がっているのに、二人で会うことはない武雄くん。一体、彼は何を考えているのだろう?

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LINEの答え合わせA:女には永遠に理解できぬ、男たちの関係性