暴行事件に対するドレーの思いを明かしたアレン・ヒューズ監督

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 映画『ザ・ウォーカー』や『ブロークンシティ』などのアレン・ヒューズ監督が、新たに手掛けたテレビミニシリーズ「ザ・デファイアント・ワンズ(原題) / The Defiant Ones」について、6月26日(現地時間)ニューヨークで行われたAOL開催のイベントで語った。

 本作は、インタースコープ・レコードの共同設立者である名音楽プロデューサー、ジミー・アイオヴィンと、N.W.A.の初期メンバーでシュグ・ナイトと共にデス・ロウ・レコードを設立し、数多くのラッパーを輩出してきたドクター・ドレーの関係を、長年にわたって追ったドキュメンタリーシリーズ。

 ジミーとドレーのパートナーシップを描くことになった経緯をヒューズ監督は「当初は、ドレーのドキュメンタリーを描く予定で、HBOにその企画を電話で持ち込んだら、すぐに興味を示してくれた」と話す。その後HBOから「インタースコープのドキュメンタリーのアイデアを、ちょうどジミーから持ち込まれたばかりだ」と言われ、二人を一緒に扱ったらどんなに素晴らしいかと考え直したそうだ。さらに、「アップルがBeats Electronics(ジミー・アイオヴィンとドクター・ドレーが共同設立した会社)を30億ドル(約3,300億円 1ドル110円計算)で買収するというニュースを耳にして、二人のパートナーシップにはどんなストーリーがあるのかますます知りたくなったんだよ」と語った。

 1991年に起きた、当時女性ジャーナリストだったディー・バーンズがN.W.A.を批判し、ドクター・ドレーが彼女を殴ったという暴行事件については「実は映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』が公開され、あの事件が再び話題になる1年前に、すでに本作でドレーがこの話題に触れ、謝っていたんだ。彼は、本作の製作に入ってすぐにあの事件と(向き合って)対処したいと思っていたようだよ。一度撮影を終えた後にも、彼から『もう少し、このこと(暴行事件)について語りたい』と言われ、再び戻って撮影をしたんだ」と振り返った。

 また、本作には数多くのジミーのアーカイブ映像があることについては「ジミーだけでなく、二人ともこれまでコラボしたアーティストたちから多大な愛を受けてきた。彼らは今でもほとんどのアーティストと連絡を取っているし、たとえ長年会ってはいなくても、連絡を取り続けている。彼とコラボしたブルース・スプリングスティーンは、レコーディングの際に撮影した映像をすぐに貸し出してくれたんだ」と彼らの人柄をうかがわせるエピソードを明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)