「いい人が見つからない……」理想のパートナーを見つけようしても、「運命の一人」とはなかなかめぐり逢えないもの。

でも、「人生のパートナーは一人だけ」っていったい誰が決めたの?

「いいかも」と思える数名と同時に付き合うのはなし?

本日22時放送のAbemaTV「Wの悲喜劇〜日本一過激なオンナのニュース〜」では、「たくさん愛しちゃダメですか? ポリアモリー・不倫・結婚てナニ?」と題して、日本社会では“普通”とされる「一対一の恋愛関係」に鋭く切り込んでいきます。今回は初の90分拡大スペシャル。MCのSHELLYさんがコメンテーターと共に、新しい恋愛のカタチとして注目される「ポリアモリー」を掘り下げることで、一夫一婦制の結婚制度を捉え直すという大胆な試みです。

「夫公認の交際相手」がいる主婦

ポリアモリーとは、浮気でも不倫でもなく、複数の恋人と合意の上で性的関係を築く人たちのこと。番組では、テレビ史上初めてポリアモリーの実践者たちが顔出しで出演。誤解されることも多いその恋愛スタイルを、リアルに語りました。

そのなかで唯一の既婚者である、主婦の若狭美香さんは、夫と2人の子どもがいながら、現在1人の男性と交際中。自宅で5人一緒に過ごすことも、子どもを連れて彼氏の家に遊びに行くこともあるそう。

若狭さんがポリアモリー生活を始めたきっかけは、夫とのセックスレス。夫はセックスに嫌悪感を覚える性嫌悪症のため、結婚当初からほとんどセックスがなく、誘っても断られてばかり。「夫とは大親友。離婚する気はないけど、このまま一生キスもなし? そんなのイヤだな」と悩み抜いた末に、公認の交際相手を持つことを夫に持ちかけ、昨年から今の生活がスタートしました。

浮気との違いはどこにある?

「浮気の正当化ではないか」と批判されがちなポリアモリーという恋愛スタイルですが、当事者たちによると、いわゆる浮気や不倫とはまったく違うとのこと。最大の違いは、交際をオープンにすることで、関係者の中から被害者が出ないように工夫している点なのだそうです。

例えば、既婚の男性と恋愛関係にある場合、その妻にも自分の存在をオープンにして関係を認められているのであれば、それは不倫ではなくポリアモリーとされます。ポリアモリーという言葉には、正式な定義はないようですが、「相手を自分の所有物としないこと」「話し合いによって常に関係者全員が心地いい関係を探っていくこと」といった特徴があり、隠すことによって成立している浮気や不倫とは、大きくことなっています。

実際に、ポリアモリーの交流会「ポリーラウンジ」を主催する会社員のきのコさんは、一時は一人の男性と結婚を経験するも複数の相手と“不倫関係”を持ち、「自分はダメな人間なんだ」と心を病むこともあったそう。28歳でポリアモリーという生きかたと出会い、大切な人に嘘をつくことから解放されました。「誠実であるかどうか」がポリアモリーと浮気・不倫を分けるポイントであるようです。

一夫一婦制は絶対じゃない

収録中には、『ポリアモリー 複数の愛を生きる』(平凡社)の著者である深海菊絵さんが、文化人類学の観点から見て、モノガミー(一夫一婦制)が絶対ではなく、歴史的にも比較的新しい制度であると解説。一夫一婦制が当たり前とされ、浮気や不倫が見つかれば激しいバッシングを受ける社会の風潮に一石を投じました。

ポリアモリーという愛のカタチは、ありなのか?

コメンテーターとして番組に出演したウートピ編集長の鈴木円香は「一度恋愛関係を成就してしまうと、いつのまにかちゃんとコミュニケーションをとらなくなってしまうもの。でも、ポリアモリーは常に細やかにコミュニケーションを取り続けることで成り立っているから、すごい」とコメント。弁護士ドットコム副編集長の山口紗貴子さんは「ポリアモリーは加点方式で相手を見られる。一対一だと減点法になっちゃうけれど、相手のいいところだけ見ていけるのはいい」とそのプラス面を指摘しました。

男女平等の世の中で初めて成り立つポリアモリーという愛のカタチ。「理想の一人を見つけなきゃ」というプレッシャーに疲れたら、そんな世界もあるのかと覗いてみるだけでも気持ちがラクになるかもしれません。放送は、本日22時から。お楽しみに!

■番組情報
『Wの悲喜劇〜日本一過激なオンナのニュース〜』
男子は見なくて結構! 男子禁制・日本一過激なオンナのニュース番組がこの「Wの悲喜劇」。さまざまな体験をしたオンナたちを都内某所の「とある部屋」に呼び、MC・SHELLYとさまざまなゲストたちが毎回毎回「その時どうしたのか?オンナたちのリアルな行動とその本音」を徹底的に聴きだします。「そんなことテレビで言っちゃっていいの?」…いいんですAbemaTVですからタブーに挑戦します。
放送日時:2017年6月30日(金)22:00〜23:30
放送チャンネル:AbemaNews

ウートピ編集部