Doctors Me(ドクターズミー)- 我が子の肌を守れ!赤ちゃんの夏の4大皮膚トラブルを医師が徹底解説

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赤ちゃんの皮膚はデリケートなので、夏場にはあせもや湿疹など、様々な肌トラブルが心配されます。

親としては症状が酷くなる前に、適切な対処をしたいところですよね。

今回は夏場に特に多い赤ちゃんの4大皮膚トラブルを、医師に症状・治療法・予防法までを詳しく解説していただきました。

赤ちゃんの皮膚トラブル1:あせも


あせもとは


汗は皮膚にある汗腺という部分で作られ、短い管を通って皮膚の表面に送り出されます。

この管が詰まり、汗が出てこられずに汗腺に溜まった状態があせもです。

また、汗が皮膚に刺激を与え、汗腺以外の皮膚に炎症やかぶれを起こした状態も指します。
 

症状


■ 白あせも
皮膚の表面に近いところに汗が溜まると、水晶のように光る小さい水ぶくれが、胸・腹・背中・膝の裏・肘などにできます。

■ 赤あせも
皮膚の表面から少し奥まった部分に汗が溜まったり、溜まった汗に炎症が起こると、赤い盛り上がりになり、かゆみを伴います。

首、膝の裏、肘など汗が出やすくこすれやすい部分に多いですが、あかちゃんでは顔面・額・寝具と接する背中にも起こりやすくなります。

さらに掻きこわすことで細菌感染を伴い、赤いしこりを作ったり黄色い膿が出る「あせものより(多発性汗腺膿瘍)」という状態になることもあります。

治療法


・白あせも:何もしなくても3日程度で治ることが多いです。
・赤あせも:炎症を抑える薬を塗って治療します。
 

予防法


涼しく風通しの良い環境を作り、吸湿性の良い衣服を着せます。出た汗は抑えるように拭き取るか洗い流すようにします。

赤ちゃんの皮膚トラブル2:オムツかぶれ


オムツかぶれとは


オムツの中がじっとりすることで肌のバリアが弱くなり、おしっこやうんちの成分で刺激を受けて炎症を起こした状態です。
 

症状


オムツに隠れる部分の皮膚や粘膜に、赤いポツポツしたできものやただれが起こります。水疱ができたり皮が破れることもあります。

治療法


炎症を抑える塗り薬を塗ります。カンジダというカビの繁殖と区別がつきにくかったり、オムツかぶれの治療をしているうちにカンジダが増えることもあります。

そういった場合は炎症を抑えるステロイド薬を使用すると悪化することがあり、皮膚科でカンジダ菌がいるかどうかの検査を受ける必要があります。

予防法


頻繁にオムツを変えて、皮膚に排泄物が付着する時間を減らします。

うんちをおしりふきでこすって拭き取ることも肌への刺激になるので、シャワーや座浴(洗面器にお湯を張ってお尻を漬けて洗い流す)をするのも良いでしょう。

赤ちゃんの皮膚トラブル3:脂漏性湿疹・乳児湿疹


症状


皮脂の分泌が多く、べたべたしたかさぶた状のアカやフケが出ます。皮膚が薄く荒れやすいため、赤くじゅくじゅくした湿疹ができます。

頭皮、眉、顔面、耳の後ろなどに多いですが、月齢が上がると首から下に出ることもあります。

治療法


炎症を抑える塗り薬や、状態に合わせた保湿やスキンケアを行います。

アトピー性皮膚炎との違いは?


アトピー性皮膚炎は、かゆみがある湿疹・皮膚炎が左右対称にあり、乳児では2カ月以上慢性的に起こる場合と定義されています。

脂漏性湿疹・乳児湿疹が起こった段階ではこれがアトピーかどうかは判断できません。

長く症状が続いた段階で初めてアトピーと診断されます。

赤ちゃんの皮膚トラブル4:虫刺され


虫刺されの危険性


ハチやアリ、ムカデなどの虫は毒を持っており、複数回刺されるとアナフィラキシーというアレルギー症状を起こすことがあります。

こういった虫に刺された場合は、蚊などと比べ物にならない痛みや強い腫れがあります。呼吸が苦しい場合やけいれんを起こしている場合は救急車を呼びます。

応急処置


■ リムーバー
毒を吸引するリムーバーがあれば使用します。口で毒を吸い出す方法もありますが、毒が口から入る可能性もあります。

■ 毛抜き
ハチのトゲが残っていたら毛抜きで抜きます。トゲを残すのはハチの中でミツバチだけと言われています。

■ 冷やす
傷口を冷やし、患部を高く上げて腫れを防ぎ、状態が落ち着いていても病院(皮膚科、救急科、外科、内科など)を受診しましょう。

虫によっては、温めることで毒素の活性がなくなる場合もあり、冷やすのが逆効果という場合もあるようですが、応急処置としては冷やすのでよいでしょう。

■ 粘着テープ
毛虫に触った場合、粘着テープで毛を取り除き、患部を水洗いしてから皮膚科を受診します。

病院を受診する判断基準


蚊、ブユ(ブヨ)、ノミなどの虫に刺された可能性がある場合は、冷やしたり市販のかゆみ止めでかゆみが治まっているようなら受診する必要はありません。

しかし、掻きこわすことで細菌感染を起こすこともあり、じゅくじゅくしているようなら皮膚科受診したほうが良いでしょう。

治療法


ハチに刺されると、12時間程度以内はアナフィラキシー症状に注意が必要で、呼吸状態や粘膜の腫れに注意して経過を観察します。

状態に応じて痛み止め、抗炎症剤、抗生物質を使用します。

予防法


ハチを避けるためには、白っぽい薄い色の服を着て、皮膚を露出しないようにします。

蚊やブユに対しては、ディートの含まれた虫よけ薬やハッカ油のスプレーを使用し、長袖長ズボンで保護しましょう。

最後に医師から一言


オムツ替えや入浴のときによく全身を観察し、皮膚トラブルがないかチェックしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)