歯学博士が伝授!美しい口元の為に「歯の神経を残すべき」理由とは?

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歯医者さんで治療して歯の神経を抜かれた経験がある方がほとんどでは無いでしょうか。歯の神経を抜く意味も判らずに、その先生に言われるがまま治療してきた方が大半だと思います。

歯の神経を抜くメリット・デメリットとともに、どちらの治療を選ぶべきか、歯学博士の筆者が解説いたします。

歯の神経って何?

歯の神経とは歯髄(しずい)と言います。

その役割は、少し難しく言うと

■直接的

・歯の感覚の維持 ・防御機能の維持

・修復組織の形成機能の維持

・歯の組織の成熟機能で維持

・歯の根尖の完成機能の維持

■関節的

・抜髄(ばつずい※歯の神経の抜く事)による歯の弱体化の防止

・根管治療の困難性の回避

となります。少し専門的な言い回しになりましたので、次章以降でそのメリット・デメリットを話していきたいと思います。

歯の神経を抜くメリット

歯の神経を抜く事を『抜髄(ばつずい)』と言います。抜髄を行う治療は、虫歯菌が歯の神経まで到達してる場合です。そこで虫歯菌に抵抗しようとして歯髄腔内に炎症反応(腫れなど)が起こり、白血球などを含む血液の量が増えてきます。増えた血液が歯髄腔内で歯髄を圧迫して痛みが出てきます。その為、

・強い痛みが続く場合

・冷たいもや温かいものがしみる場合

・痛み止めさえ効かない場合

・その他、頬やリンパまで腫れだした場合

こういったケースの場合、抜髄を行う事で上記の症状が軽減されたり解消されたりします。また、虫歯菌をそれ以上浸食させない事で進行を食い止める事がメリットとして挙げられます。

歯の神経を抜くデメリット

しかしその反面、抜髄にはデメリットが多くある事を知っておいて頂きたいと思います。抜髄した後は、外部からの侵襲に対する知覚や防御反応はなくなり、修復象牙質の形成もなく、硬組織のその後の成熟硬貨も止まるばかりで無く、歯は構造的にも弱くなり、その後の根の完成も困難となります。

簡単にポイントで言いますと

・歯の感覚が無くなる事で虫歯のサインを見逃す事になる

・虫歯によりなりやすくなる

・歯が弱くなり、もろく割れやすい状態になる

歯の神経を抜かない歯医者さん選びが大事  

従来の歯医者さんは虫歯になったら行くところで、虫歯になったら削って詰めて、そして取れたらまた削って詰めての繰り返しで、どんどん歯の状態は悪くなって行きます。

また 、「歯の神経を抜いてその上から被せたり詰めたりするから大丈夫」と思われ てる方が大半かと思いますが、半永久的にその状態ではない事を知るべきです。

歯の神経を抜くという事は、歯が死ぬことと同義で、中の歯が弱くもろくなる事で被せもの自体が出来なくなる場合があり、最悪の場合抜けてしまい義歯などに移行する場合も少なく有りません。

神経は抜く前に十分に歯医者さんにご相談してから進める様にしてください。美しい口もとを維持する為に、歯を削らない、抜かないそして歯の神経を抜かない歯医者さん選びが重要です。

歯学博士が伝授!美しい口元の為に「歯の神経を残すべき」理由とは?はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

【筆者略歴】

小瀬木克英

新橋にある「最先端の技術力と設備機器」で「最新の完全無痛治療」を行う歯科医院ケイデンタルオフィスの院長であり歯学博士。東京慈恵医大・済生会中央病院と連携して歯科のプロと麻酔のプロがチームを組み、安心・安全且つ高い水準での歯科治療を提供中。