出かける前の点検はもちろんブースターケーブルも備えたい

 毎年、夏になると急増するバッテリーのトラブル。JAFのデータでも、お盆の時期のロードサービス救援依頼の第一位がバッテリーの過放電で、全体の29.86%、じつに2万3959件にもなる(2016年/一般道)。

 夏にバッテリーのトラブルが増えるのは、エアコンなどの使用で、オルタネーターの発電容量に対し、消費電力が大きくなる傾向があるからだ。小型〜中型の乗用車の走行中の発電量は1時間当たり40〜60A。

 一方、消費はというと、エアコンを最大風力で使うと、約17AでダントツNo.1。下手するとエアコンだけで、発電容量の4割近くも消費してしまう。その他、ヘッドライトが約10.0A(Hi)、ブレーキランプが約7.0A、ワイパーが約5.0A(Hi)、オーディオ(ラジオ最大音量)約4.2Aなどが、消費電力の上位に並ぶ。

 渋滞にハマって、アイドリング状態が続くと、発電量も減るので、上記の電装系を同時にいくつも使えば、電気の受領と供給がアンバランスになり、バッテリーがダウンするという図式になる。

 あとは、ルームランプ(半ドアも)やヘッドライト(スモールランプ)、ハザードランプを点けたまま、エンジンを止めてクルマを離れてしまったという場合。これもバッテリー上がりのよくある原因のひとつ。 

 その他、いつも短距離しか乗らず、バッテリーが十分充電されないというケースや、普段ほとんどクルマに乗らず、自然放電(自己放電)でバッテリーが上がってしまうパターン。

 目安として、3カ月もクルマに乗らないでいると、エンジンを再始動させるだけの電力を失っている可能性がある。また、バッテリー自体の寿命が近づいている場合は、もっといい条件下でも、簡単にバッテリー上がりを起こすことがあるので、日頃からの点検が重要だ。

 夏休み前には、ディーラーや量販店、ガソリンスタンドなどで、バッテリーの点検を受けておこう(通常無料)。そして、長い渋滞にハマったときは、ある程度電力の消費を抑え、SA・PAで休憩する際も、念のため、エンジンをかけたまま(交代で)、トイレ等に行ったほうが安全、という可能性もある。

 さらに、万が一のバッテリー上がりに備え、ブースターケーブルを持ち歩くようにし、JAFもしくは自動車保険のロードサービスの特約に加入しておくと安心だ。