東郷青児の回顧展「東郷青児展 抒情と美のひみつ」”モダンな美人”を作った日本初期の前衛絵画を紐解く

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展覧会「生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ」が、2017年9月16日(土)から11月12日(日)まで、東京・新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にて開催される。

日本最初期の前衛絵画家・東郷青児の特別回顧展

東郷青児が生誕120年を迎える。弱冠19歳で仁科展に発表した《パラソルさせる女》で、日本最初期の前衛絵画として話題になり、昭和初期のモダンな美人画は近代女性のタイプを変えてしまったとも呼ばれる実力者。アール・デコ全盛期の1920年代に、フランスへ渡り、ピカソとも交流。大胆さな画風と芸術家たちとの華やかな人間関係から、時を超え今もなお注目を集める人物だ。

東郷の生誕120年を記念して行われる「東郷青児展 抒情と美のひみつ」では、全4章に渡って、1950年代末までを中心とする作品61点と資料39件を展示。東京では、20年ぶりとなる回顧展となる。

日本最初期の前衛的絵画群

見所となるのは、デビュー作《パラソルさせる女》と代表作《サルタンバンク》。1916年処女作として発表された《パラソルさせる女》は、キュビスムや未来派を取り入れた大胆な画風は、同時多くの人の目に斬新に映った。「未来派風」と呼ばれ、前衛的な新人として注目されたほど。また代表作である《サルタンバンク》は、パリに渡った東郷の姿を映し出すように、異邦人の郷愁を漂わせる。

フランス仕込みの洒落たデザイン

アール・デコ全盛期の1920年代に、フランスへ渡った東郷作品は、フランス仕込みのセンスが随所で感じられる。装丁本や雑誌の表紙絵、舞台装置の写真など、昭和モダン文化を彩ったデザインの仕事も会場で紹介する。

ピカソ・藤田嗣治など芸術家たちの華やかな人間関係

東郷の周りを囲む芸術家たちは、著名な者が多く華やかだ。ピカソをはじめ、山田耕筰、有島生馬、古賀春江などと親交を結んでいる。帰国後は、宇野千代、川端康成と関係を深め、1930年代後半から40年代前半にかけては、藤田嗣治と共に百貨店の大装飾画に挑戦した。泰西名画調のモチーフをレパートリーに加え、近代的な女性美を描き出し、以後東郷の芸術家としての人生を大きく変える。藤田嗣治と競作した京都・丸物百貨店の対の壁画などを展示。

めったに出会えない希少な作品

回顧展となる今回は、久留米市美術館が収蔵した《扇》を83年ぶりに一般公開。また、1929年作の《超現実派の散歩》と同時期のモダニズム時代の作品、個人宅に贈った珍しい小品、珠玉の美人画、温泉を飾ったモザイクタイルといった希少な作品群も会場へ。さらに、フランス風景画2点と女性像1点も東京で初公開となる。

【イベント詳細】

「生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ」
開催期間:2017年9月16日(土)〜11月12日(日)
※月曜日休館(ただし9月18日、10月9日は開館、翌火曜日も開館)
※10月1日(日)はお客様感謝デーのため無料観覧日。
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
料金:一般 1,200(1,000)円、大学・高校生 800(650)円、65歳以上 1,000円
※()内は前売および20名以上の団体料金。
※中学生以下無料。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を提示の本人とその
付添人1名は無料。
※被爆者健康手帳を提示の方は本人のみ無料。

【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)


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