日本初「3面スクリーン」映画の迫力やいかに?

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ユナイテッド・シネマは7月1日、同社が運営する映画館「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」に、日本初となる3面スクリーンの上映システム「ScreenX」(スクリーン・エックス)を導入する。さっそく体験してみたので、その迫力をお伝えしたい。

「ScreenX」は2012年、韓国のCJ CGV社とKaistが共同開発した技術。「ScreenX」の「X」には、「EXPRESS(表現する)」「EXPAND(拡張する)」「EXPERIENCE(体験する)」の3つの意味が込められている。

「ScreenX」の技術を簡単に説明すると、3面スクリーンのうち、正面スクリーンは通常の映画の映像を通常の映写機で投影。両サイドの映像は、天井に設置された計8台(左右各4台)のプロジェクターにより投影され、それらの映像が連動することで視界が270度まで広がることになる。両サイドの壁に直接映像を投影しているため、正面スクリーンの映像と比べると若干質の低下が見られたが、どうやら壁の素材が異なるようで、それほど違和感はなかった。また、両サイドの映像は座席の傾斜に合わせて勾配がついており、劇場後方まできちんと投影されていた。

今回体験した映像は「ScreenX」でかつて上映された映画のハイライト集、CM集、短編CGアニメ、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」(7月1日公開)の予告編の4種類。それぞれの映像にそれぞれの楽しみ方があるような印象を受けたが、やはりあらかじめ「ScreenX」での投影を想定して撮影された映像のほうが迫力はあり、楽しめる。

ちなみに、「ScreenX」に最適な映像を撮影するための3面レンズの特殊カメラが存在しているそうだが、現時点では映画撮影で使用されたケースはないとのこと。そのため、両サイドの映像はCGや映画編集時に使用されなかったBカット、Cカットなどの撮影済み素材を用いて新たに作成されているという。

また、サイドスクリーンの映像は最初から最後まで投影されるわけではなく、1作品平均30分程度の投影になる。迫力ある映像が楽しめるとは言え、常にサイドに映像が流れていると観客の注意が散漫になる可能性も高く、これは正しい選択だろう。実際、「ScreenX」で公開予定の「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」も30分程度の投影となるそうで、「ここぞ」という場面でサイドに映像が投影されることで、より濃密な映画体験を得られるに違いない。

「ScreenX」は2015年に世界で初めて韓国で導入され、現在は全世界119の映画館(韓国84、中国26、アメリカ3、トルコ2、ベトナム2、インドネシア1、タイ1)の劇場に導入済み。今後日本で導入劇場数が増えるかどうかは未知数だが、よりダイナミックな映像、よりリアルな映画体験を追求したい人は選択肢に入れておくとよいかもしれない。あとは「ScreenX」で映画鑑賞する場合、通常料金よりも700円高くなるため、それを高いと思うか思わないかだろう。