30日、韓国陸軍が運用している国産ヘリコプター「スリオン」(KUH−1)の一部機体に亀裂が見つかり、20日余り運航が一時停止された。現在は運用を再開しているというが、スリオンの運航停止措置は今回で4度目になる。写真は南北軍事境界線付近。

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2017年6月30日、韓国陸軍が運用している国産ヘリコプター「スリオン」(KUH−1)の一部機体に亀裂が見つかり、20日余り運航が一時停止された。現在は運用を再開しているというが、スリオンの運航停止措置は今回で4度目になる。韓国・ソウル新聞が伝えた。

韓国防衛事業庁は29日、「5月24日、スリオンヘリ左上フレーム(骨組み)に亀裂が発見された」とし、「運用中の60機の全スリオンヘリについて目視・非破壊検査を実施した結果、8機が同部位に1.2〜1.5センチの亀裂が発生していたことを確認した」と明らかにした。これを受け、陸軍は今月8日にスリオンヘリ全機の運航中止決定を下し調査に入り、27日から亀裂が発生した8機を除いた残りの機体の運航を再開した。

韓国航空宇宙産業(KAI)が開発したスリオンは2012年末から軍に配置されているが、これまでに何度も欠陥が明らかになっており、昨年5月にも、エンジンとメーンローターシステムを接続するギアボックスに亀裂が発生し、運航を停止して部品交換を行ったことがある。

一方、韓国製ヘリとしては、スリオン以外にもKAIが開発する小型武装ヘリコプター(LAH)が2019年に初飛行をする計画になっており、防衛事業庁は国内外市場での販売目標を軍事用・民間用合わせて1000機としている。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「こんな欠陥だらけのヘリ、乗るだけで命懸けだ」「少しずつ改良しながら乗れということ?」「フレームの亀裂って…、根本的に設計が間違っているんじゃないのか」など、度重なる欠陥に多くの批判の声が寄せられた。

その一方で、「航空技術は一朝一夕に確保できるものではない」「航空機製作が簡単だったら、世界中でもっと多くの企業が造っているはず」「何でも最初は試行錯誤から始まる」など寛容な意見や、たびたび明らかになる防衛産業不正に言及し「欠陥があるのは当然。これが防衛不正の結果」とする意見も。

また「その名の通り、修理(スリ)してから使えるヘリ『修理ON』」とちゃかすコメントもあった。(翻訳・編集/三田)