新作舞台7th ATTACK「ピカイチ!」の様子

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 一切のセリフはなく、華麗なダンスと、J-POPの歌詞にあわせてストーリーが展開していく。”テニミュ”こと「ミュージカル テニスの王子様」などの2.5次元舞台から海外招聘作まで、ダンスミュージカルが人気を博している昨今、斬新な演出で、演劇界などからの注目を一手に集めているダンスパフォーマンス集団がある。その劇団の名前は「梅棒」という。

 昨年、NMB48の元メンバーである梅田彩佳をゲストに迎えて、東京グローブ座で行われた舞台6th Opus「GLOVER/グラバー」も記憶に新しいが、今年6月23日からは新作舞台7th ATTACK「ピカイチ!」が六本木・Zeppブルーシアターで絶賛公演中だ。

 ゲストにはw-indsの千葉涼平や、アイドルの吉川友など注目の面々が集まっている本作は梅棒初となる「学園モノ」だ。そこで今回、特別にその模様をリポートする。

 幕が上がって、観客の視線をまずまっさきに目を引くと思われるのが、舞台中央にどーんと設置された、二階建ての学園セットだ。シーンに合わせて左右に開閉するセットを前に、出演者たちはパワフルなダンスを披露しながら、上から下へと舞台狭しと暴れまわる。

 ストーリーは「青梅英雄学園」という高校に、ひとりの転校生がやってくるところから始まる。やってきたのは容姿端麗で、文武両道のまさにパーフェクトな男子高校生。彼を中心にさまざまな学園ドラマが描かれる。生徒会総選挙、恋愛バトル、友情と裏切りなど、まさに息をつかせぬ怒涛の展開が巻き起こるのだ。

 原宿系ギャル、筋肉バカ、そして隠された顔を持つメンヘラ女子など、脇役たちも個性豊かな面々が揃っているのも心憎い。

 注目の楽曲についても、ミュージカル知識に乏しいオジサン世代でも思わず身を乗り出してしまうに違いない、DA PUMP、X JAPANなど誰もが知っているような懐メロ、歌謡曲がてんこ盛りとなっている。

 すでに完成されたさまざまな楽曲を、舞台上でひとつに繋いでまとめるという、ある意味”荒業”ともいえる演出について、梅棒の作・総合演出を務める伊藤今人氏は、以前雑誌のインタビューでこう語っている。

「(異なる楽曲を舞台上でひとつに繋いでまとめるのは難しくないか、と聞かれ)でも、失恋とか新しい恋とか、その曲をつくったアーティストさんの人生のひと場面を切り取った作品、と思えばそれも可能です。ひとりの人間の人生を包括している曲なんて、中島みゆきの『時代』くらいでしょう(笑)。それに演劇自体、いろいろな人の人間模様を描いているわけだから、さまざまな曲を使うことは多様性が出ると思うんです」(「週刊SPA!」2016年10月18日発売号)

 公演は7月2日まで東京で、それ以降も大阪、福岡、愛知にて順次上演される。新感覚の舞台をぜひ一度目撃してみては。

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<取材・文/日刊SPA!取材班>