カンテラを卒業し、新シーズンはアラベスの選手としてリーガの舞台に立つエンゾ・ジダン。9歳から過ごした愛着あるマドリーに呼び戻されるような選手に成長できるか。(C)Getty Images

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 ジダンがレアル・マドリーに別れを告げた。もっとも、ジダンはジダンでも2016-17シーズンにチームを2冠(リーガ・エスパニョーラとチャンピオンズ・リーグ)に導いた監督のジネディーヌ・ジダンではなく、彼の長男でカスティージャ(Bチーム)所属のエンゾ・ジダンのことだ。

 エンゾが移籍するのはリーガ・エスパニョーラ1部のアラベスで、契約期間は3年。マドリーは買い戻しオプションを付けたようで、クラブ間で定めた金額(額は不明)を支払えばエンゾを呼び戻すことができる。なお、柴崎岳の新天地候補にも挙がっているクラブだ。

 エンゾは1995年生まれの22歳。父がマドリーでプレーしていた2004年に同クラブのカンテラ(下部組織)に入団した生え抜きで、その父親譲りのテクニックを駆使して違いを作り出す攻撃的MFだ。カスティージャ2年目の16-17シーズンは2部B(実質3部)で32試合に出場し、5ゴール・5アシストを記録した。昨年11月には、コパ・デル・レイ4回戦のクルトゥラル・レオネサ戦でトップチーム・デビューも飾っている。

 ちなみに、カスティージャ所属のGKで次男のリュカを筆頭に、三男テオ、四男エリアズという3人の弟も全員がマドリーのカンテラに籍を置いている。

 エンゾの新天地となるアラベスは、同じ95年生まれで1年早くカンテラから巣立ったマルコス・ジョレンテが16-17シーズンにレンタルされ、台頭したクラブ。クラブOBのシャビ・アロンソにも喩えられるM・ジョレンテは、アラベスでの活躍が認められ、新シーズンはマドリーのトップチーム入りが有力視される。エンゾも“元同級生”に続いて、アラベスで飛躍的な成長を遂げられるだろうか。

 トップリーグのクラブと契約を結び、本格的にプロフットボーラーとして歩み出すジダンJr。これからどんなキャリアを築いていくのか注目だ。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部