(写真提供=SPORTS KOREA)イ・ボミ

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日本女子ゴルフツアー2年連続賞金女王のイ・ボミが、来年に行なわれる平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック・パラリンピックの広報宣伝に乗り出す。

イ・ボミは6月27日、ソウルの中心部にそびえ立つプレスセンターで開かれた広報大使の任命式に出席して、正式に任命された。

プロゴルファーである彼女が冬季オリンピックの広報大使に選ばれたのは、彼女と平昌の縁にあるのだろう。平昌は江原道(カンウォンド:道は日本の県にあたる)にある街だが、イ・ボミは幼き頃、江原道で育っている。

イ・ボミ「自負心が芽生えます」

「こう見えて実は、韓国の田舎育ちなんです。どれくらい田舎だったかというと、町にコンビニがひとつもなかったほどなんです(笑)」

拙著『イ・ボミはなぜ強いのか? 知られざる女王たちの素顔』のインタビューでイ・ボミがそう教えてくれたが、彼女は江原道・麟蹄(インジェ)郡で育ち、そこでの日々が「原点」とも語っていたほど愛着を持っている。

そうした故郷への思いもあって広報大使を務めることになったイ・ボミ。

任命式では、「故郷の江原道でこんなにも大きな国際イベントを開くことになり、自負心が芽生えます。何かの役に立てるよう最善を尽くします」と語ったそうだが、意外だったのはウインタースポーツにも明るかったことだ。

「好きなスポーツはショートトラックとフィギュアスケート。最近はスノーボートとアルペンスキー、ビッグエアなどにも関心があります」と語ったあと、ショートトラックスケートのシム・ソッキの名前を挙げたのである。

ショートトラック大国ではある韓国では、“美しすぎるショートトラック女神”チョン・ジスをはじめタレント豊富だが、そのなかでもシム・ソッキは “ショートトラックの女帝”とも呼ばれる存在。
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ソチ五輪・金メダリストで平昌五輪でもメダルが期待されている。イ・ボミはそんなシム・ソッキを「応援している」と語ったのだ。

女王から女帝へのエールが韓国で話題になったのは言うまでもないだろう。

もっとも、肝心の平昌五輪に関しては最近、何かと騒がしい。

平昌五輪の問題点とは?

例えば観客動員への懸念だ。

すでにチケットの1次販売が終了したが、ショートトラックスケートなど一部競技を除くと、チケットの売れ行きは悪く、早くも学生や地域住民たちへの無料配布も検討され始めているらしい。

先週には突如として、北朝鮮との南北共催案も浮上。北朝鮮の馬息嶺(マシクリョン)スキー場を活用するだけでなく、聖火リレーを北朝鮮の開城(ケソン)、平壌(ピョンヤン)を通過する聖火リレー案まで検討していることなどが明るみになり、賛否両論を呼んでいる。

南北共催案において、特に反発が多いのは選手たちだ。

女子アイスホッケーで南北単一チームを結成する案も浮上しているが、日々汗して代表の座をつかみ、オリンピック出場権を獲得した選手たちの立場からすれば、枠が減らされる南北単一チームは受け入れがたいのだろう。

まだ正式に決まったわけではなく、むしろ実現には多くの問題をクリアせねばならないが、アスリート・ファーストであるべきオリンピックが、政治的思惑ばかりが優先されることには筆者も少なからず違和感を抱かずにはいられないというのが正直なところなのだ。

次から次へと課題や問題が浮上する平昌五輪。それでも故郷への愛着から広報大使を務めることになったイ・ボミ。

今季はなかなか優勝に届かずスランプが指摘され、話題の面でも“超絶セクシークイーン”アン・シネに押され気味のように映るが、やはりイ・ボミだ。彼女への信頼が集まるのはこういったところにもあるのかもしれない。

ちなみに、BIGBANGのSOL(テヤン)、俳優のイ・ミンホやキム・ウビンなども平昌五輪の広報大使に任命されている。

日本でも多くのファンに愛されている彼ら・彼女の宣伝力で、日本でも大会への関心と期待が高まることを期待したいところだが、はたして…。

(文=慎 武宏)