「ZOZOTOWNツケ払いは一切使ってはいけない」FPが断言する理由

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 こんにちは。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢です。2016年11月からスタートしたZOZOTOWNのツケ払いサービス(以下、ツケ払い)。Twitter上ではツケ払いのおかげで新しいアイテムを買えた喜びも、支払期限が到来した落胆も目にします。

 心惹かれるサービスかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、やはり「一切使わない」という選択をお勧めします。

◆仕組みは「GMO後払い」サービス、要は「借金

 ツケ払いの可否を考えるにあたって、その仕組みについて整理してみましょう。

 ツケ払いはGMOペイメントサービスが提供する「GMO後払い」の仕組みを使っています。ZOZOTOWN以外にも鎌倉シャツやメガネスーパー、ゼクシィONLINE STOREなどのECサイトでも導入されている決済手段です。

 ツケ払いで利用できる限度額は54000円となっていますが、この金額はZOZOTOWN以外の他のサイトも含めたGMO後払いサービス全体の合計に対する上限額です(一部店舗で上限額が異なる)。

 一見、ZOZOTOWNと取引をしているように見えますが、お金を回収する権利はGMOペイメントサービスに移ります。そのため、サービス提供に必要な個人情報はGMOペイメントサービスに提供されます。なお、代金の支払いが終了するまでは、商品の所有権もGMOペイメントサービスにあります。

◆払えなければ、最後は“法的措置”の可能性も

 ツケ払いの支払いを遅延した場合、GMO後払いのデータベースに記録される可能性が高いでしょう。ツケ払いを利用する際には審査がありますが、次回の利用にあたって審査の影響を受けると考えられます。

 クレジットカードや住宅ローンの審査において参照される、CIC(指定信用情報機関)やJICC(日本信用情報機構)に、GMOペイメントサービスは加盟していません。そのため、ツケ払いの遅延がカードやローンの審査に影響を与えることは考えにくいです。

 とはいえ、遅延を続けていればメールや電話で督促、弁護士からの連絡もありえるし、家族など周囲の人に知られることや、法的措置を講じられる可能性はもちろん残ります。借りたお金は返さなければいけないことに変わりはありませんね。

◆50万円未満の買い物に、利息や手数料を払ってはいけない

 ツケ払いでは1注文につき324円の手数料がかかります。5000円、1万円などと幾度かに分けて買い物をするたびに324円の手数料がかかることになります。例えば3回に分けて注文した場合、支払う手数料は1000円に近い金額になります。

 高金利で知られるクレジットカードのリボ払いで5万円を利率15%で借り、2ヶ月で返済するケースでも利息が約1000円になります。リボ払いでは借りている金額と利率で計算するため、注文回数で金額は変わりません(購入日から返済日までの日数の違いは金額に影響します)。

 リボ払いに近い手数料を支払うことを考えると、お得な買い方とは言えないことがわかりますね。

 クレジットカードの使い方でも同じことが言えますが、原則「まだその金額が手元にないのに先に商品を手に入れてはいけません」。本当は現金でも買えるけど、ポイントの還元を得るためにあえてクレジットカード“一括払い”するのはお得です。それ以外の活用法だと、決済のタイミングがずれて管理しづらくなる上に手数料までかかるなど、家計管理にとっては不利なことが多いです。

◆「お金がないのに買う」のは、本当は必要じゃないムダ買いのもと

 今回のテーマを扱うにあたって「いくらまでなら利用してよいですか」という質問もいただきましたが、結論としては「一切使わないほうがよい」という回答です。

 家計を堅実なものにしたければ、住宅ローン(状況に応じて奨学金や自動車ローン)以外ではお金を借りないでください。50万円、可能であれば100万円未満のお買い物については、それを買うための貯金を準備してから購入するようにしましょう。