モバイル通信事業者の国際業界団体GSMAが先ごろ公表したリポートによると、世界のモバイル通信サービスの加入者数は、今年(2017年)6月の時点で50億人の大台に乗った。

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今後の成長もインドと中国が牽引

 このことは、世界人口の3分の2以上がモバイル通信を利用していることを意味している。さらにこれが2020年末までには、約57億人へと増え、世界人口のほぼ4分の3がモバイル通信を利用するようになると、GSMAは予測している。

 とりわけ加入者数が多いのはアジア太平洋地域で、世界のモバイル加入者数の大半(55%、27億人)が現在この地域に住んでいる。このうち、中国の加入者数は10億8100万人と最も多く、これにインドの7億3000人が続いている。

 そして、GSMAが6月28日に公表した最新リポートによると、2020年末までの3年半の間に、モバイルサービスに加入する人の数は、中国よりもインドの方が多くなる見通しだ。

 その内訳は、インドが2億600万人、中国が1億5500万人。新規にモバイルサービスに加入する人数全体に占めるインドの比率は27%、中国の比率は21%。つまり、この2カ国だけで、今後の世界における新規加入者数のほぼ半数を占めると、GSMAは見ている。

アジア太平洋地域、2020年には31億人に

 いずれにしても、アジア太平洋地域では、今後ますますスマートフォンを含む携帯電話の利用が活発になり、この業界を牽引していくと、GSMAは期待している。その同地域における加入者数は前述したとおり、現時点で27億人だが、2020年には31億人になるとしている。

 GSMAによると、アジア地域では消費者動向が大きく変化している。これは、スマートフォンやモバイルインターネットの普及、端末の低価格化、地域関連コンテンツの増加などによってもたらされているという。

 そしてこのことが、同地域における、映像コンテンツ、ソーシャルメディア、電子商取引、金融といったモバイルサービスの急成長につながっていると、GSMAは分析している。

重複分も含めると合計77億に

 なお、このリポートでGSMAが言うモバイル加入者数とは、「ユニーク加入者数」を指しており、個人の数をカウントしているにすぎない。つまり1人が複数のモバイル接続を行っている場合でも、その重複分は数えていない。

 GSMAによると、全世界のユニークモバイル加入者数は現在、50億人だが、そうした重複分も含めると、現在、合計77億のモバイル接続が世界で利用されているという。

筆者:小久保 重信