読み手の意思決定をサポートする「マトリクス」の作り方

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マトリクスで各項目の
「立ち位置」を比較する

 多くの情報を整理して視覚に訴える手段の1つにマトリクスがあります。同業各社の製品を比較する時のように、各項目(各製品)が4つの象限のどのゾーンに位置するかで、それぞれの特性をビジュアル化します。

 行と列を使うので表の一種ですが、縦軸・横軸に「大−小」「新−旧」などの対称的な指標を置くところがマトリクスの特徴です。

 文章や箇条書きでA製品、B製品、C製品…の説明が続く場合、読み手はコンテンツの内容をつかみながら、それぞれの特性を頭の中で比較していかなければなりません。それがマトリクスなら一目瞭然となり、意思決定を強力にサポートしてくれるのです。2項目×2項目が一般的ですが、2項目×3項目など、それ以上の数でかけ合わせることもできます。

 その作り方はまず、「アクセスが近い−遠い」「価格が安い−高い」など反対関係にある2軸を見つけて交差させます。次に、各項目が4象限の中のどのゾーンに入るかを考えて当てはめていきます。

 それぞれのゾーンに入る項目にはどんな特性があるかをわかりやすくネーミングすると、より直感的に伝わるようになります。飲食店の分類なら「コスパ最高」「接待用」「デート向き」「家族限定」といった要領です。

 マトリクスと似たものに「ポジショニングマップ」があります。これも2つの指標を交差させて複数の項目の立ち位置を比較するものです。目盛りはつけないことがほとんどですが、「大−小」「高−低」のレベルによってレイアウト位置を変えます。そして、点ではなく、円などの図形の面積の大きさ、縦広がりか横広がりかなどでその項目の勢力を表現します。

 位置と大きさ、広がりで、それぞれの関係性を一覧できるのがメリットで、マーケット分析や戦略立案などでよく使われます。

ビフォー・アフター!
4つに分けるだけで特徴がつかめる

(連載終了)