29日、いすみ鉄道代表取締役社長の鳥塚亮氏が、自身のブログで、車いすでの航空機搭乗に持論を展開した。

鳥塚氏は「車いすで飛行機に乗る時は」というタイトルでブログを更新。格安航空会社のバニラ・エアで起きた、車いす客のトラブルについて綴った。そこで鳥塚氏はまず、自身も長年航空の現場で働いていたことを明かし、車いす客が飛行機をスムーズに利用できることは「ふつうに考えたら当たり前のこと」だという。

搭乗ブリッジのない場所に飛行機を駐機する場合には、階段を登れない客のため「ハイリフト」という、リフトのように上昇し飛行機の搭乗ドアと繋ぐことができる移動手段などを整えておくものだという。「手段を用意しておかなかったというのが、会社側としての敗因」「奄美の空港では用意できていなかったというのは、航空会社にとっては致命傷です。弁解の余地はありません」と、航空会社の落ち度を厳しく指摘している。

一方で、車いすに配慮が必要なのは当然としつつも、航空会社職員は全体の状況を見渡しすべての客に快適に乗降させることが使命とし「車いすのお客様にばかり関わっていることはできません。機内での乗務員も同じです」との意見も綴った。

鳥塚氏は「他のお客様の妨げになるような可能性があれば、ご搭乗をお断りすることもある」と説明する。また「だから事前にお知らせくださいと言うのです。これが航空会社側の状況です」と訴えた。

なお、今件の乗客が過去複数の航空会社に対し、事前申請無く搭乗日に車いすでの搭乗を主張するといった行為を繰り返していることについては「私は非常に違和感を感じますね」「ふつうであれば、何度か経験すれば学習する」と疑問視。

「車いす利用者のパイオニアとなって世の中を変えようとされている」と推測した上で、「飛行機が遅れたりすることで、他のすべてのお客様がどれだけ迷惑をこうむるかということに関してが欠けているように感じるが残念ですね」「こういうことは今回限りということにしましょうね。じゃないと、世間の支持が受けられなくなるような危険性を感じています」と意見している。

【関連リンク】
車いすで飛行機に乗る時は|いすみ鉄道 社長ブログ」

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