Image: (c) Netflix. All Rights Reserved. via Netflix/YouTube


フランスでの劇場公開がない作品にも関わらず、カンヌ映画祭に出品されたことで物議を醸し、公開前からいろいろな意味で話題になっていた、ポン・ジュノ監督が手がけるNetflixオリジナル映画『オクジャ/okja』。

今回は本作の舞台裏の映像をご覧ください。
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Video: Netflix/YouTube


動画はNetflixより

2010年のある日、ポン・ジュノ監督が車を走らせていると目の前に巨大でシャイな動物が現れたそうです。どうやらそれは幻覚だったようですが、その出来事をもとに「大きな動物を主役にした映画を作ろうと思った」とのこと。

主人公のミジャを演じるアン・ソヒョンは「ミジャとオクジャは彼ら独自の言語でコミュニケーションをとる」と話します。本作にはさまざまな国の俳優が多く登場し、複数の言語が飛び交いますが、ミジャとオクジャのコミュニケーションは動物としての種族を超えたもので、言語にとらわれていません。

本作でいわゆるヴィラン、悪役を演じるのは、同じくポン・ジュノ監督の『スノーピアサー』でも強烈な存在感を放っていた、ティルダ・スウィントン。『オクジャ』はミジャとオクジャの、人間と動物の友情物語ですが、スウィントンの言うように「ふたりの愛を描いたラブストーリー」でもあります。

テンションの高い、目立ちたがり屋の動物学者を演じるジェイク・ギレンホールによると、「監督の多文化に対する愛、ユーモア、極めて韓国的な部分を国際的に表現しているところなどが、本作が他と一線を画す作品」とのこと。

ポン・ジュノ監督は「民族と国境を超える作品」と本作を表現していますが、『オクジャ/okja』が成し遂げていることはそれだけではありません。すでに作品を鑑賞した人々の中では、ベジタリアンになることを決心した人や、遺伝子組み換え食品に反対する姿勢を見せている人が現れています。

『オクジャ/okja』はビジュアルとして強烈にゴアな描写があるといった作品ではありませんが、かなり胸に刺さる描写があることは確かで、食やコミュニケーションといった人々の生活や意識を変える力強いメッセージが、ユーモアとアクション、愛を交えながら描かれている作品です。見終わったあとも、その問題提起は心にとどまり続け、人間とペットの関係性、そして人間の肉食に関して深く考えさせられます。

スーパーピッグとひとりの少女が世界に友情と肉食のぜひを訴えかける、Netflixオリジナル映画『オクジャ/okja』は現在配信中です。
・映画『オクジャ』予告編。女の子から幻獣は奪うべからず
・いい夢を見るブタが食べたいでしょ? 映画『オクジャ』からのメッセージ

※追記(7月2日1:55):記事を修正いたしました。


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(中川真知子)