2017年度の新卒社員は、そろそろ入社して3か月が経とうとしている。順調に仕事に打ち込む人がいる一方、早くも退職を希望する人もいるようだ。

第二新卒向け人材サービスを提供するレバレジーズは、退職を希望している2017年度入社社員向けに、就活時の状況や退職希望理由を調査した。

「最初に内定が出たから入社した」という選択を悔やむ人も3割

対象は、同社の転職支援サービスに登録し、退職希望の意志を表明した88人。回答はすべての設問で複数回答とした。

現在の就職先への入社を後悔している理由1位は「入社前の情報収集」不足で44.3%、2位は「最初に内定が出たという理由で入社してしまった」と「やりたいことが明確にならないまま入社してしまった」の2つが32.9%で続いた。

同社は「とりあえず入社してしまえば何とかなるという発想で就職先を決めたことが伺えます」と見ているが、今や、他の選考を辞退するようけしかける「オワハラ」もある。最初に内定が出たから入社を決めた人の中には、入社先を吟味したくてもできなかったケースも考えられそうだ。

入社前の情報収集不足を後悔している人を対象に、現職の退職を希望する理由を聞いたところ、「休日」(75%)、「上司や同僚など従業員」「勤務時間」(それぞれ65.6%)、「仕事内容」(53.1%)などが挙がった。

勤務時間や休日が上位に来たのは、事前の調査と実態に解離があるためだと思われる。

上司や同僚との悪い関係は、業界へのマイナスイメージまで醸成している可能性

退職希望理由に「上司や同僚との人間関係」を挙げた人に、次の転職で同じ業界を目指すか問うと、84.6%もの人が「同業界の仕事はしたくない」と否定的な意向を示した。

退職を希望する理由が人間関係であれば、上司や同僚から離れ、同じ業界の違う会社に移るだけでも環境は良くなりそうなものだ。しかし、違う業界を志望する傾向が強いのは、1社目で感じた上司や同僚との合わなさが、業界とのミスマッチ感にまで膨らんでいる可能性がある。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」といったところだろう。

「情報収集不足」「人間関係」のそれぞれどちらか、もしくは両方を退職希望理由に挙げた人に対し、次の転職で重視するものを聞いたところ、福利厚生や勤務条件などが上位に上がった。

入社早々に退職を検討することになった背景には、本人たちが言うように、入社前の情報収集不足があるのだろう。ただ、実態と異なる情報を求人表に記載する企業があるのも事実であり、一介の就活生が見抜ける嘘には限界がある。

自身で反省もした上で新しい場所で頑張るという選択を取るほうが、幸せへの近道になるのかもしれない。