子どもを大声で叱っていいのは、「道徳・健康・安全」が危ぶまれた時だけ



特に活発な男の子のお母さんに多い悩みが、「年中こらー!と大声で怒鳴りっぱなし。子どもが全然聞く耳を持たなくて」というもの。大声で怒り続けていると、子どもはお母さんの大声に慣れてしまい、大声で言われても「いつものことか」と聞き流すようになってしまいます。これでは逆効果。子どもの目を見て、「こうしてね」と具体的に伝えるようにすることが大切です。でも、迷わずに大声で叱っていい時があります。それは、「道徳・健康・安全」が危ぶまれる時です。

「道徳心」は、衝動的に悪い行動に出そうになった時に、それを押しとどめる



道徳心は、子どもが幸せな人生を送るためにベースとなるとても大切なもの。お友だち同士のトラブルでカッとなった時や悪いことへの誘惑にかられた時に衝動的な行動を押しとどめるのは、その子どもの中にある「道徳心」です。今この行動をとったら取り返しがつかないことになる、と恐怖を感じ踏みとどまることができるように、幼いころから「道徳心」を育みましょう。具体的にはお友だちに手を出しそうになった時や、八つ当たりで公共のものを壊したりしてしまった時。社会のルールやマナーに、悪いとわかっていながら反してしまった時です。こんなときは「ダメ!」と迷わず叱りましょう。

自分を大切にする子どもにするために、「健康」を維持する生活習慣のしつけ



「道徳」が衝動的な行動を止める側面があるのに対し、「健康」は自分を大切にする行動を選択できるようになるために必要なしつけです。健康は毎日の食事や日中の適度な運動、夜は決まった時間に寝て朝も決まった時間に起きる、などの規則正しい生活から維持できるもの。「食べない」「寝ない」「歯を磨かない」など子どもによってやりたがらないことは様々ですが、健康を維持する生活習慣に関することは「元気でいられるようにちゃんとやろうね」としっかりとしつけていきましょう。

命の「安全」を脅かしそうなときは「危ない!」と大声を出して即座に行動を



そして、最も大声を出して叱っていいことは「安全」に関することです。言わずもがなですが、これは命を守ること。はさみを持ったまま走っている、歯ブラシを口にくわえたまま椅子から飛び降りようとしている、ふざけて道路に飛び出そうとしている、などの行動に対しては「危ない!」と大声で叱って行動を即座に止めさせましょう。理由をきちんと説明するのはまずは行動を止めたあと。お母さんの真剣な「危ない!」の声は、普段どんなに馬耳東風な男子の耳にも必ず届きます。

今日の1日1成長



「道徳」・「健康」・「安全」に関しては、正しい行動を選択できるように幼いころからしつけよう子どもの幸せに生きる力も1成長、ママの叱り方も1成長。玉井ユカコ(文)竹内エリカ(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/