ロシア・モスクワのシェレメチェボ国際空港を離陸するロシア航空大手アエロフロート機(2017年6月14日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】中国・上海(Shanghai)の空港で27日、乗客の一人だった80歳の女性が幸運を祈って航空機のエンジン目がけて硬貨を放り投げ、6時間近くの遅延を発生させ、警察に身柄を拘束される出来事があった。警察はその後、高齢であることを理由にこの女性に対してこれ以上の措置を取ることはないと発表したが、中国のネットでは非難の声が続出している。

 これまでに、あり得ない理由で飛行機の離着陸が遅れたか、出発地に引き返した世界各国の事件をまとめてみた。

■乗客に降ろされた酔っ払い機長

 ロシア・モスクワ(Moscow)の空港で、米ニューヨーク(New York)行きのアエロフロート・ロシア航空(Aeroflot Russian Airlines)の旅客機の機長が離陸前に酒に酔っているように思われたことから、乗客らから降機させられる騒動があった。

 ロシアの英字紙モスクワ・タイムズ(Moscow Times)の2009年2月の報道によると、事件の発端となったのは、機長による離陸前の機内アナウンス。乗客だった一人は「すぐに『こいつは酔っている』と思った。ろれつが回っておらず、何語を話しているのかさえ分からないほどだった」と語っている。

 乗客らの要求で操縦室から出て来た機長の顔は真っ赤で、目は充血し、足元はふらついていたという。

 機長は交代させられ、出発は遅れたものの、その後、同便は無事に離陸した。

■カレー粉で火災感知器作動

 2009年6月、ドイツ・フランクフルト(Frankfurt)行きのインド国営航空エア・インディア(Air India)の旅客機の貨物室で火災が発生したとの警告がコックピットに表示されたため、機長らが消火装置を作動させ、同便はインド・ムンバイ(Mumbai)に引き返した。エンジニアが原因を調べてみたところ、火災感知器が反応していたのは、なんと、かばんから飛び出したカレー粉。

 カレー粉入りのかばんを機内から降ろした後、同機は12時間遅れで離陸した。

■他の乗客に迷惑なほどのエロチックな踊り

 2011年8月、ロシア・モスクワ発・英ロンドン(London)行きの旅客機で早朝、ロシアのタタルスタン(Tatarstan)共和国出身の泥酔した女性客(39)がエロチックな踊りを始めた。

 ロシア通信(RIA)によると、乗務員は他の乗客に迷惑になっていると判断し、引き返すことに決めた。女性客は空港で身柄を拘束された。

■ハチにやられた飛行機

 ヘビ、ネズミ、サソリ――いずれも、飛行機の離陸を妨げてきたことで知られる生き物だが、2016年1月、インドネシアのスマトラ(Sumatra)島から首都ジャカルタ(Jakarta)に向かうガルーダ航空(Garuda Indonesia)の旅客機の離陸を4時間遅らせたのは1匹のハチだった。

 重要な機器にハチが挟まり、機体の制御に問題が生じたのだ。

■着陸中に機長の義手が外れる!?

 2014年2月、英国の格安航空会社フライビー(Flybe)の英バーミンガム(Birmingham)発の旅客機がベルファストシティ空港(Belfast City Airport)に着陸する際、機長が装着していた義手が外れたため一時的にコントロールを失う出来事があった。

 乗客47人を乗せていた同機が着陸体勢に入ったところ、機長の義手が操縦桿(かん)の特殊な留め具から外れたため、機体は着陸の際に大きく揺れたが、負傷者は出なかった。

 フライビーは、雇用の機会均等を実施する企業であることを誇りにしているとのコメントを発表した。

■機長「私には着陸する資格がないんです」

 2008年、英カーディフ(Cardiff)発のフライビーの旅客機が目的地のフランス・パリ(Paris)のシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港に着陸する直前、30年の操縦経験を持つ機長が、自分には霧の中で「着陸する資格がない」と機内放送して乗客を仰天させた。

 同社の広報担当者によると、機長は濃霧で着陸するために必要な訓練を修了していなかったという。

 結局、同便はカーディフに引き返したが、英民間航空局はこの事件について、「極めて異例だが、おそらく前例がないわけではない」と述べている。
【翻訳編集】AFPBB News