2017年の新入社員に働く目的を聞くと、「楽しい生活をしたい」が42.6%と過去最高を更新したことが、日本生産性本部の調査で分かった。

 「働く目的」で最も多い回答は、2000年度以降急増している「楽しい生活をしたい」で、過去最高を更新し42.6%となった。「経済的に豊かになる」も上昇に転じ26.7%となった。

 一方、かつてはバブル期を除いてトップになることもあった「自分の能力をためす」は長期にわたって減り続け、10.9%と過去最低を更新した。平成に入って増加していた「社会に役立つ」は近年低下が目立ち9.2%だった。

 「人並み以上に働きたいか」と聞くと、「人並みで十分」が57.6%、「人並以上」は34.9%となった。

 2016年は、「人並みで十分」という回答がバブル経済末期の1992年度の53.3%を超え過去最高の58.3%となり、「人並以上」との差は調査開始以来最大の24.1ポイントに開いた。

 今年は両者ともに減少/増加し、その差はわずかながら縮小したが、依然22.7ポイントの差がついている。 「仕事」中心か「(私)生活」中心かという設問では、常に「両立」という回答が多数を占め、今年度は79.1%だった。

 残りの「仕事」中心と「(私)生活」中心、という回答に注目すると、「(私)生活」中心という回答は1991年(22.8%)をピークに下がり続け、一時「仕事」中心が上回った。

 しかし2012年から「(私)生活」中心が再び増加し、「(私)生活」中心(2016年度11.0%→今年度14.0%)が「仕事」中心(2016年度8.6%→今年度6.9%)を上回り、今回はその差が7.1ポイントに広がっている。

 デートの約束があった時、残業を命じられたら、「デートをやめて仕事をする」という人が71.0%と多数派を占めた。しかし、数値は2015年度に80.8%、2016年度76.9%、2017年度71.0%と減少傾向。

 一方、「ことわってデートをする」は2015年度19.0%から2016年度22.6%、今年度28.7%と増加しており、全体としてはプライベートな生活よりも仕事を優先する傾向が引き続きうかがえるが、2011年以降「デート派」が増加し「残業派」が減少しており、今年はその傾向がさらに強まっている。

 「若いうちは自ら進んで苦労するぐらいの気持ちがなくてはならないと思うか。それとも何も好んで苦労することはないと思うか」と聞くと、2011年度から「好んで苦労することはない」が増え続け、29.3%となり過去最高となっている。逆にその間、「進んで苦労すべきだ」は約10ポイント減っている。

 調査は、2017年3月13日〜4月28日、日本生産性本部が主催する新入社員研修に参加した企業の新入社員を対象に実施し、1882人の有効回答を得た。(男性1230人/女性651人/性別無回答1人)