南アフリカ東部ムトゥバトゥバ近くの高校に設置された移動式の診療所で、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)検査のために生徒の血液を採取する看護師(2017年6月28日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】最先端の抗HIV(ヒト免疫不全ウイルス)薬「ドルテグラビル(Dolutegravir、DTG)」の後発薬(ジェネリック)がケニアで使用できるようになった。HIV患者が2500万人を超えるアフリカでこのジェネリックが導入されるのは初めてで、今後ナイジェリアやウガンダでも使えるようになる見通し。価格は先発薬より1桁安く、患者側の負担が軽減する。NGOのユニットエイド(Unitaid)が28日発表した。

 抗レトロウイルス薬のドルテグラビル(一般名)はこれまで主に先進国の患者が使用してきた。価格が高いため、アフリカの患者には手が届きにくかった。

 途上国での医薬品の普及に取り組むユニットエイドのロバート・マチル(Robert Matiru)氏は、ドルテグラビルを「市販されている中では最も効果のあるHIV治療薬」と説明している。

 先発薬は1箱30錠入り(1か月分)で25〜50ドル(約2800〜5600円)だが、後発薬はわずか4ドル(約450円)。

 ケニアでは既にドルテグラビルの後発薬の提供が始まっており、最初はこれまで最も効果的だった薬の副作用に耐えられない患者2万7000人に無償で配布される。

 この後発薬は年内にケニア全土で手に入るようになり、その後はナイジェリア、ウガンダでも販売される見通し。

 マチル氏によると、ドルテグラビルの後発薬は1日1錠で済むため、ケニアで現在市販されているHIV治療薬よりも服用しやすく、副作用も小さい。患者に薬への耐性ができる恐れも少ないという。

 世界保健機関(WHO)が2015年にまとめた統計によると、世界のHIV患者は約3700万人で、その7割に当たる2500万人余りがアフリカ在住者。
【翻訳編集】AFPBB News