フィリピン南部ミンダナオ島のマラウィ郊外で、前線に向かう装甲兵員輸送車(2017年6月28日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピン南部の都市で軍とイスラム過激派との戦闘が長期化している問題で、中国は28日、フィリピン政府を支援するため数千丁の銃器や弾薬など5000万元(約8億2700万円)相当をロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領に提供した。

 ドゥテルテ大統領は先に、長年の同盟国である米国と「決別」し中国政府に支援を求める考えを表明していたが、その発言後に中国が実際に軍事支援を行うのは今回が初めて。アサルトライフルやスナイパーライフル、弾薬が入った小型貨物について、ドゥテルテ大統領は「比中関係の新時代の幕開けを象徴している」と述べた。

 これに先立ちフィリピン軍は同日、南部ミンダナオ(Mindanao)島のマラウィ(Marawi)の一部を5月23日から占拠するイスラム過激派に殺害された市民17人の遺体を新たに発見したことを明らかにした。

 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の一派を自称する過激派集団は、マラウィ市内に潜み、空爆と砲撃に支援されたフィリピン軍の地上部隊と1か月以上にわたり激戦を繰り広げている。

 公式発表によると、一連の戦闘でこれまでに兵士70人、過激派戦闘員290人を含む400人近くが死亡した。マラウィの人口は20万人だが、住民の多くは市外に避難し、街は大半が廃虚と化している。
【翻訳編集】AFPBB News