陝西省商洛市丹鳳県で26日、地元住民も出資して建設した橋が崩れた。完成してからわずか2時間後だった。陝西省メディアの華商網が報じた。

資峪溝村は丹鳳県の中心である県城から約3キロメートルの場所にある。国道312号線が通っているが、村内を川が流れており、20戸余りが川向こうにある。増水期には農作業のために耕作地に行くにも子どもらが学校に通うにも不便だった。

そこで、川向うの住民の羅寛譲(ルオ・クアンラン)さんが、県政府民政局が所管する県慈善協会に橋の建設を申請した。慈善協会は認めたが、地方財政からの出資は5万元(約83万円)。橋の建設費用は9万元(約149万円)前後と見積もられたので、不足分は受益者である川向こうの住民が負担することになった。

橋の建設を請け負ったのは県慈善協会が指定した業者だった。中国では工事を請け負った業者が後になって工事を実施する能力を持たなかったことが判明し問題になることがある。羅さんは業者の能力について「持っていると思っていた。ただ、確かめてはいない。工事費用は後払いということになっていた」と説明した。

橋の長さは約20メートル。いわゆるアーチ橋だ。2カ月の工事期間を経て26日には基本的に完成した。後は橋面の仕上げをするだけだった。作業員は建設中の橋を支えるために下部に積んでいた土石を除去。作業は午後6時ごろに終了した。

「午後8時過ぎでした。突然、大きな音がしたんですよ」と、住民の張兵富(ジャン・ビンフー)さんは言う。驚いて家を飛び出す。音のした場所は出来上がったばかりの橋だった。見ると、橋の片側が崩れ落ちていた。張さんは「橋ができたらみんなが便利になると思っていた。まさか崩れるとは思わなかった。私も3000元(約5万円)、出資したのに」と嘆いた。

橋の崩壊を受け、住民らは工事に問題があったと主張。「コンクリートを少ししか使っていない。しかも使っている砂が泥砂だ」などの批判が出た。橋の建設にあたっては、住民の3人が代表となり、工事を監督していた。コンクリートについては、工事請負業者に対して問題を指摘したが「こういうふうにして多くの橋を造ってきた。心配ない」と聞き入れなかったという。

請負業者は橋の崩壊について、「このところ、雨が続いたからだ」と主張。一方で、「想定外だった。私が責任を取って、改めて造り直します」とも述べた。

県慈善協会の査義斉(チャー・イーチ―)副会長は、建設請負業者は自分が紹介したと説明。ただし建設の実施主体は村であり、村が建設を監督すべきだと述べた。しかし、村民委員会の楊勇(ヤン・ヨン)主任(村長)は、村は橋の建設に基本的には参加していないと主張。県慈善協会を所管する県政府民政局の劉忠民(リウ・ジョンミン)局長は、問題を起こした橋の建設については聞いていなかったと説明。橋の監督は財政に関することなので、責任を持つのは財政部門だとしている。(翻訳・編集/如月隼人)