米アーカンソー州議会の敷地内に建立された「十戒」の石碑を破壊した疑いで逮捕された、マイケル・リード容疑者。同州プラスキ郡保安官事務所提供(2017年6月28日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米アーカンソー(Arkansas)州で28日早朝、州議会議事堂の前に設置された「十戒(Ten Commandments)」の石碑に車で突っ込んで破壊したとして、32歳の男が逮捕された。石碑は建立されたばかりで、24時間もたっていなかった。

 旧約聖書に記されたモーゼ(Moses)の十戒を刻んだ同碑は御影石製で、高さは1.8メートル。同州リトルロック(Little Rock)の保安官事務所がAFPに明かしたところによると、逮捕されたマイケル・リード(Michael Reed)容疑者は、公共物損壊と不法侵入の罪で訴追されるという。

 リード容疑者は石碑に車で突っ込む様子を自ら撮影してライブ配信していたとみられる。フェイスブック(Facebook)の本人のページに投稿され、ニュースサイト「アーカンソー・オンライン(Arkansas Online)」が転載した動画には、同容疑者が「自由を!」と叫びながら石碑に車を衝突させる様子が映っていた。

 容疑者は2014年10月にも、オクラホマ(Oklahoma)州議会前に建立された別の「十戒」の石碑を破壊。地元メディアは、その時も車で突っ込んで壊したと報じている。

 今回の事件を受け、宗教色の強い建造物の公有地への設置をめぐる議論がさらに高まっている。

 米国自由人権協会(ACLU)は、連邦議会が国教樹立に関わる法律の制定を禁じた合衆国憲法修正第1条に基づき、「十戒」の石碑建立の是非をめぐり訴訟を起こす方針を示している。一方賛成派は、石碑は米国がキリスト教をルーツとしているという史実に言及したものであり、さらに私費で建立されたため、納税者の負担は一切ないと主張している。
【翻訳編集】AFPBB News