エアバスが発表した、新しい飛行機のキャビンデザインは、なんと天井に空が見えるというもの。どうなっているのでしょうか。

スーパーカーのメーカーと共同デザイン

 2017年5月、欧州の航空機メーカー、エアバスが、驚愕の新しいキャビン(客室)デザインを発表しました。なんと、航空機のキャビンから空が見えてしまっています。オープンエアはありえないとして、ガラス張りなのでしょうか。


「Infinito」の天井に広がる空。画像はイメージ(画像:エアバス)。

 実はこの空の正体は、天井に設けられたディスプレイに映し出される上空の映像です。このキャビンは、イタリアのスーパーカーメーカー「Pagani Automobili(パガーニ・アウトモビリ)」とエアバスが共同でデザインしたもので、「風通しのよさや広がりすら感じることができる」といい、イタリア語で「無限大」を意味する「Infinito(インフィニート)」と名付けられています。

 エアバスによると、上空の映像を撮影するカメラは、「おそらく機体尾部に取り付けられる」とのこと。「天井に空を映すことによって、さらに快適でゆとりのある自由な雰囲気を作り出すことができます」といいます。また天井のディスプレイには上空の映像以外も映し出されるそうで、さらにこの「天井に空を映す」というアイデアは、「『Infinito』に限ったものではない」といいます。

導入先はエアバスの新鋭機

「Infinito」の内壁や家具は炭素繊維でつくられていますが、床は木製で、革製のカーペットも敷かれています。キャビン内のラウンジエリアと会議室スペースを分ける透明な仕切りは、スイッチひとつで不透明に切り替わるそうです。


手前のラウンジと奥の会議室を仕切る壁は、スイッチひとつで不透明に。画像はイメージ(画像:エアバス)。

 このキャビンが導入されるのは、企業や個人の顧客に向けたコーポレートジェット(「ビジネスジェット」「プライベートジェット」などとも呼ばれる)のACJ319neoです。旅客機A320から派生したコーポレートジェットACJ319の新型で、乗客定員は8人、航続距離は最長1万2500km、飛行時間は最長15時間です。2017年5月末時点での受注数は2機だそうです。

 なお、エアバスのコーポレートジェットは現在、世界で180機以上が稼働しているとのことです。

【写真】「空が見える飛行機」ACJ319neoの外観


航続距離は最長1万2500km、飛行時間は最長15時間とされている。画像はイメージ(画像:エアバス)。