ちいさな命と、わたしの意識 【カヒミ カリィの The plate of my life 】

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我が家に小さなカモのヒナ達がやってきました。学校のプロジェクトで、休日が重なった長い週末の間だけ、娘が世話をすることになったのです。ペットがいたらいいけれどNYの家で飼うのはやっぱり難しいね、とよく話していたので、家族一同大喜びです!数日前からダンボール箱でケージを作ったり、カモの飼い方を調べたりして準備万端で可愛いお客さんを迎えました。理科の先生から「ピンポン玉程の量を一日5回あげてね」とエサを貰ったので、早速与えてみるとものすごい勢いで食べ始め、なんと30秒ほどでお皿はカラッポになってしまいました。そして「ピーピー、クワックワッ!(お腹がスイタヨ〜〜)」と大きな声で泣き続けるのです。ピンポン玉の量じゃ全然足りないんじゃない?という事になり、追加で与えてみるとやっと落ち着いたようです。
すると今度は、ケージに敷いたばかりの新聞紙があっという間に汚れているではありませんか。「お母さん、ちょっとこの子たちプープし過ぎじゃない?」と娘。実は同じクラスのママから噂は聞いていたのですが、5分置きくらいにフンをするのです。ヒナだからか臭いは大したことなくまだ良いのですが、きれいに掃除したケージがあっという間に汚れてしまうので掃除が大変。そして、やっとひと段落したと思ったら、なんとまたお腹が減った、と鳴き出すのです。一夜目はそんな感じで数時間おきにお世話をしたので、私と夫は寝不足になってしまいました。生き物の子育ては皆んな一緒なんだなと、なんだかしみじみです。数ヶ月前に行った動物園のサルのお母さんも、グルグルと動き回る子供の尻尾を握ったまま、ボーッと遠い目をしていたし......。我が娘が生まれたばかりの頃、授乳やオムツ換えで朦朧としていた自分を思い出しました。

翌朝、皆んなで朝ごはんを終えると、娘が楽しみにしていたスイミングです。お風呂にぬるい水を張って入れてあげると、すごく嬉しそうに泳ぎだしました。まだ小さいのにとっても立派で潜ったりまでするのにはビックリです。その姿があまりに可愛いので眠気もすっかり忘れました!その日、NYの気温はすでに37度を超える暑さだったので、夫が子供用のプールを近所で買ってきて娘とヒナ達は一緒に水浴びする事にしました。
私は台所の窓から皆を見守りながらヒナ用のエサ作りです。学校で貰ってきたエサではどうにも足りなそうだったのでペットショップにも立ち寄ったのですが、NYの都会でカモを飼う人は少ないからかどこにも売っていませんでした。そこでインターネットで検索すると、ロールド・オーツ、押し麦、ヘンプ・シード、かぼちゃの種やたんぽぽの葉などが良いのだそう。偶然にもどれも我が家の棚にある食材だったので、あと数日なら事足りそうだと思い、youtubeでファーマーがエサをブレンドしている映像などを参考にして作ってみる事にしたのです。裏庭で十分に遊んでますますお腹が空いたヒナ達は、美味しそうに私が作ったエサを食べてくれてホッとしました。茶色い子と黄色い子だったので、娘はそれぞれ『チョコチップとポップコーン』と名付けるとますます可愛くなったよう。ヒナ達も慣れてきて抱かれても嫌がらなくなったので、きっとわたしをママだと思っているんだよ!と満足げです。ところで実はこのヒナ達が来る数日前にも、もっと小さなお客さんが訪れたのです。NYの郊外にあるアップステートという緑豊かなところに住んでいる友人家族が、野生のタンポポの葉っぱと自宅で育てている鶏の卵をお土産に持ってきてくれて、美味しいサラダと夢のように美味しい半熟卵を作ってくれたのですが、そのタンポポの葉っぱに着いていた"はらぺこあおむし"のような幼虫が、そのお客さんです。数年前にこのブログでも紹介した事があるのですが、前に蝶を卵から育てた事があって素晴らしい経験になったので、娘と一緒に、その小さな幼虫を育ててみる事にしたのでした。