中国南部の広州で撮影された劉暁波氏。劉氏の家族提供(2005年3月14日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】台湾は28日、中国で服役していた民主化活動家で、末期がんの診断を受けた後に仮釈放された劉暁波(Liu Xiaobo)氏(61)の治療を申し出た。

 劉氏の弁護士、莫少平(Mo Shaoping)氏が26日、AFPに語ったところによると、2010年にノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞した劉氏は5月23日に末期の肝臓がんの診断を受け、その数日後に仮釈放された。現在は中国北東部遼寧(Liaoning)省瀋陽(Shenyang)の病院で治療を受けているという。

 著作家でもある劉氏は、民主改革を訴える「08憲章(Charter 08)」の起草に関わったとして、2009年に国家政権転覆扇動罪で禁錮11年の判決を受けた。

 一方で台湾は、中国に懐疑的な蔡英文(Tsai Ing-wen)総統の就任以来、中台関係が劇的に悪化している中で、治療のために劉氏を「歓迎する」意向を表明した。

 台湾の対中政策を管轄する行政院大陸委員会の邱垂正(Chiu Chui-cheng)副主任委員は「われわれは中国政府に対し、ただちに劉氏を解放し、本人が治療を受けたいと希望する場所を選ばせるよう求める」と語った。

 邱氏はAFPに対し「劉氏が台湾を選んだ場合、われわれは劉氏を歓迎し、できる限り最善の治療を提供する。台湾には肝臓疾患の治療で優れた専門技能がある」と語った。

 莫弁護士はAFPに対し、中国の法律によれば、医療上の理由によって仮釈放された人々は通常出国することはできないが、劉氏が「特例」として扱われれば、海外での治療の道も開けると話している。
【翻訳編集】AFPBB News