メンタルヘルスの治療の大切さを訴える中で、自身も母ダイアナ元妃の死で負った精神的な傷と向き合うのに時間がかかったと告白しているハリー王子。『ニューズウィーク』誌のインタビューで母の葬儀の思い出、そして王室に対する自身の考えを語った。母親を失ったとき、まだ12歳だったハリー王子はダイアナ元妃の棺の後ろについて葬送の列を歩いたことを振り返り、「子どもに対してそういうことをさせるべきではない」と当時の王室の判断を批判。

率直な意見に驚かされるけれど、ハリー王子は英国の王室制度についても自身の考えを述べた。「ロイヤルファミリーの中に王や女王になりたい人がいるだろうか? 僕はいるとは思わない。でも私たちは自分たちの務めを果たしていくだろう」と自分も、ウィリアム王子も国王になることは望んでいないと明かした。

「君主制は社会や人のためになる力であり、私たちはエリザベス女王が60年以上かけて築いた明るい雰囲気を引き継ぎたいと思っている。でもそれは女王のやっていることをそのまま踏襲するということではない。私たちはイギリスの君主制を現代的なものにしようとしている。自分たちのためにではなく、多くの人のためになるからだ」。「女王は卓越した人物で、私たちに選択させてくれる。時間をかけていいと言ってくれるんだ」とも。

兄ウィリアム王子はエリザベス女王とロンドンで起きた大規模火災の被害者たちを慰問したり、ハリー王子もテロ現場となったバラマーケットを訪れ、市場の人々を気遣ったりと、さまざまな活動を通して国民に寄り添っている。ダイアナ元妃の意志を引き継いだ二人の王子が、どのような王室を築いていくのか、注目していきたい。

Photo: Getty Images Text: Yoko Nagasaka