効率的な大掃除は、換気しやすく汚れもゆるむ春から初夏に

梅雨入り前にカビの発生源を掃除しておくと繁殖が抑えられる。この時期ならベランダ掃除も気持ちよく

大掃除は冬より春にするのが楽で効率的

日本では暮れの大掃除が年末行事のようになっていますが、欧米では春から初夏にかけて大掃除をするのが一般的だとか。

気温が低い冬は窓を開けて換気がしにくい、厚着で動きにくい、汚れが落ちにくいなど、どちらかといえば大掃除には不向き。その点寒くも暑くもない梅雨前の季節は、思い切り窓を開け放って換気ができ、暖かさで汚れもゆるんで落としやすいなど、楽に掃除ができます。暖房器具の片づけや衣替えと一緒にすれば効率もよく、冬よりも春の大掃除がおすすめです。

梅雨入り前に水回りなどカビの発生源になりやすい場所の掃除をしておくと、カビの繁殖がかなり抑えられます。そして気候のいいこの時期なら、ベランダなど外回りの掃除も気持ちよくできそうですね。

浴室、寝室、クローゼットなど、梅雨入り前の掃除でカビ対策を


じめじめした梅雨どきは、最もカビが繁殖しやすい季節。カビは鼻炎や皮膚炎、ぜんそくなど、さまざまなアレルギー性疾患の原因物質(アレルゲン)となります。また、同じくアレルゲンとなるダニには、カビをエサにしているものもあり、カビが増えるとダニも増えることに。
カビというと浴室などの水回りを思い浮かべますが、寝室、押入れやクローゼット、靴箱などもカビが繁殖しやすい場所です。梅雨が来る前にカビの元を絶っておくと、繁殖を抑えるのに大きな効果があります。

●浴室など水回り
まず、いつものお風呂掃除で使っている中性洗剤や重曹などを使って、浴槽と浴室全体を洗い、汚れやカビを落とします。タイルや壁の目地、ゴムパッキンなどは古歯ブラシに練り歯磨き剤(重曹+クエン酸でも)などをつけてこするとかなり汚れが落ちます。排水溝や排水口も同様に洗い流しましょう。こすっても取れない黒や紫の色素はカビの跡。これを取るには漂白剤などで脱色する必要があります。その場合はゴム手袋やマスクをつけ、換気扇を回し、窓やドアを開けて十分換気を行い、使用上の注意をしっかり守ってください。
一度きれいにしたら、カビが生えないように定期的な掃除と換気を行いましょう。窓のない浴室では、換気扇を回すときはドアを少し開け、隣の部屋の窓も少し開けて空気を流すのがカビを防ぐコツです。

●寝室、押入れ
温かく湿気がこもりやすい寝室は、カビが繁殖しやすい場所です。また、人のアカやフケはダニのエサになるので、こまめに掃除機をかけほこりを取り除くのが理想的。晴れた日にふとんやマットレスの天日干し(布団乾燥機でも)をして湿気を取り、枕カバー、シーツ、布団カバーなどを洗濯しましょう。
大掃除ではタンスや家具の後ろ、押入れの中も掃除機をかけましょう。押入れの布団や荷物の下にはすのこを敷き、収納している物と壁との間にすきまを作り、扇風機などで風を送って換気をします。使わずしまい込んである物は、カビやダニの棲家になりやすいので、思い切って処分、または虫干しを。

●クローゼット、靴箱
衣替えを兼ねてクローゼットや靴箱の掃除をしましょう。ほこりや泥などを取り除いて拭き掃除をした後、扉を開けて換気、または扇風機で風を送りましょう。不要な衣類や靴はカビ・ダニの棲家になるので処分を。

水回り以外の場所で見つけたカビは、掃除機で吸い込んだり、雑巾でからぶきするとカビの胞子をまき散らすことになってしまいます。スプレー式の住宅用中性洗剤などを吹き付け、しばらく時間をおいてから古タオルなどのぼろ布で拭き取り、乾いたら消毒用アルコール(エタノール)を吹き付けるとカビ対策になります(ただし白木やニスの塗装部などは目立たない部分で試してから)。

集合住宅のベランダ掃除は階下に迷惑がかからないよう気をつけて

●ベランダ
ベランダは風雨で運ばれてきた砂ぼこりや花粉、ごみ、植木鉢からこぼれた土、枯葉や花がら、鳥の羽や糞(ふん)など、さまざまな汚れがたまりやすい場所です。風の強い日の掃除は避け、ほこりなどを吸い込まないようマスクをつけましょう。

まず、ゴム手袋をして大きなゴミなどを拾い、手すりやエアコン室外機などを雑巾などで水拭きしましょう。床を乾いたまま掃くとほこりや花粉が舞い上がるので、水を流せる場合は水を撒いてから床材に合ったブラシなどでこすり、ぼろ布で拭いて仕上げます。集合住宅などで水を使えない場合は、床は初めから水拭きし、ごみやほこりも階下に落とさないよう十分気をつけましょう。
排水口にゴミや土がたまっていたりすると水はけが悪く不衛生になったり、階下への水漏れの原因になったりします。大きなゴミなどを取ってから、古い歯ブラシなどで掃除します。不要になった植木鉢などをそのままにしておくと、底に虫が巣を作ったりするので、処分するかきれいにしておきましょう。

ベランダ掃除といっしょに網戸や窓ガラス(特に外側)の掃除をすると効率的です。窓ガラス(内側)の掃除をする日は、カーテンの洗濯もぜひ一緒に行いましょう。

(編集・制作 (株)法研)
※この記事は2014年5月に配信された記事です