photo by  Dick Thomas Johnson via flickr(CC BY 2.0)

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 中国のSNSなどで一年ほど前に「日本で働きたい?そのために必要な11の覚悟」という記事が掲載され、バズった。日本で働きたいという中国人に対して「現実の日本はこうだ」と諭すような内容になっているようだが、いったい、向こうの人から見ると日本の「労働環境」がどのように考えられているのかがわかって非常に興味深い。いったいどのようなことが紹介されていたのだろう?

 1から順に見ていこう。

◆1.超時間厳守

 日本人は、時間厳守を重視し、遅刻は厳禁、必ず早く到着しなければならい。日本人が遅刻がよくないと考える理由は、周りの人に迷惑をかけるからである。これは仕事だけではなく、プライベートでも同様で待ち合わせ時間の5分、10分前に到着するのが常識とされている。

 また、東京周辺の神奈川や埼玉から毎日何十分もかけて通勤するサラリーマンの中でも特に女性は、化粧をするために寒い朝も温かいベッドに長く留まることが許されず、より早く起きなければならない。

◆2.休むことは許されない

 日本には台風休みはない。雪が降ってもいつも通り通勤通学しなければならない。有給休暇は多いが、全部消化できる人はごく一部。仮に風邪をひいて熱があっても仕事は休まない。自分が休むことで他の同僚たちに迷惑がかかると考えるからだ。もし風邪をひいたらすぐ治る風邪薬を買い求めて服用するので風邪になっている暇はないのだ。

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 日本人が時間に几帳面なのは中国人に限らず世界中の人が持っているイメージだとは思うが、中国も最近は「時間を守らせる」ために企業側がルールを徹底させているようだ。かつて筆者が働いた中国企業では、1分でも遅刻すると罰金、病欠でも罰金という厳しさだった。一方で、成果を出すと皆の前で社長が手渡しで現金ボーナスを渡し褒めちぎるなど信賞必罰の風土に驚いたのを思い出す。もちろん、会社の規模の差もあるだろうが、そうした「罰」などなくても時間厳守し、有給さえも取らず働く日本人がある意味お人好し過ぎるのだろうか……。

 さらに続けて見ていく。

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◆3.ホウ・レン・ソウ

 日本の伝統的な職場で重視するものの1つが「ホウ・レン・ソウ」(報告・連絡・相談)。あるプロジェクトを企画して終了するまでに、途方もないホウ・レン・ソウを繰り返さなければならない。その目的は、常に上司が過程を把握している状態にするためだ。そのため毎日、膨大なホウ・レン・ソウの波に埋没することになる。

◆4.千杯飲んでも酔わない強靭な肝臓

 日本の職場は協調性を重んじる。1か月に2、3回は、仕事の後に上司に付き合わされて飲みに行く。しかも、営業など色々な人と会う業種の人は、さらにその回数は増えてしまう。

 日本の宴会には酒がつきもので、ビール、焼酎、ウィスキー、ワインなどを飲むが、さらに2、3次会と続き飲み続ける。結果、終電を逃し帰れなくなったり、翌日、二日酔いで出社するすることもしばしばだ。そのため、早朝のドラッグストアの二日酔いに効くドリンクコーナーには朝から多くのサラリーマンが集結し、そのドリンクで乾杯をしている光景を見ることができる。

◆5.日本国籍という見えないガラスの天井

 もし、あなたが日本の企業で成功しようと思っても日本国籍を持っていなければ、日本での出世は非常に厳しい。日本は近年「脱日本型企業」を謳っており、2014年厚生労働省の調査によると、52%の企業が外国人の採用を検討しているという。しかし、現実は、グローバル展開している会社や業種に偏っていたり、外国人客が利用するようなレストランやホテルなどサービス業が中心であなたが希望する業種、業務へ就くことは難しいのだ。