Blackmagic Design製品事例:デジタル・ガーデンのマシンルームの場合

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Blackmagic Designの発表によると、ポストプロダクションの株式会社デジタル・ガーデンが、同社マシンルームのシステム更新にTeranex AVやTeranex Miniを始めとする数多くのBlackmagic Design製品を採用したという。

年々新設されてきた4K対応の編集やグレーディング室に対応するため、新しいマシンルームは12G-SDIワークフローをベースに構築されており、SmartVideohub 12G 40×40、Videohub Master Control、Videohub SmartControl、HyperDeck Studio 12G、MultiView 4、Mini Converterなどさまざまな12G対応のBlackmagic Design製品が同社のシステムのあらゆる部分に使われている。

今回更新したのは、同社本社にあるマシンルームの設備。11年前に作られた同システムは1.5G-SDIをメインとして、HD/SD対応の機材がほとんどであったが、4K対応の編集室やグレーディング室が増えてきたため、すべて4K対応できるように更新することになり、12G-SDIでシステムを構築したという。MA室が2部屋、オンライン編集室が4部屋、そしてグレーディング室が1部屋の計7部屋とつながっており、それらをBlackmagic DesignのSmartVideohubルーターを核としてコントロールしている。

株式会社デジタル・ガーデン リードテクニカルマネージャー 二神真一氏

今回のシステム更新では、旧システムの機材はほとんど使わずに、いちからシステムが組み上げられた。同社のリードテクニカルマネージャーである二神真一氏は今回の大規模なシステム更新の理由について次のようにコメントしている。

二神氏:機材も古くなってきたため、故障をすると修理に出していましたが、その修理費も高額でした。さらにHD対応の機材にはSDの信号が流せないなどいろいろな制約がありました。

編集室の設計で一番配慮しているのは、いかにクライント試写をスムーズに行えるかです。エディター周りは、なるべくシンプルにしてオペレーションがしやすくなるように心がけています。4KとHDで試写時のオペレーションを統一したいというのが今回の目標でした。それを実現できるのは12G製品だけで、ほぼ一択でBlackmagic Designに決めました。

同社は、今回の更新で12G-SDIワークフローでシステム構築を行っており、、そのシステムの90%以上でBlackmagic Design製品が使われている。

二神氏:Blackmagic Designの製品は12G-SDIに対応しているものがほとんどなので、ケーブルを増やすことなく、12Gシングルリンクでシンプルにシステムを組み上げることができました。マシンルーム床下にはアナログ、AES、SD-SDI、HD-SDI、Quad 3Gとケーブルがたくさんありましたがほとんど撤去し、12Gで統一しました。また、工事費は別ですが、この規模のマシンルームの更新を驚くほどのコストパフォーマンスで更新できました。

各種変換には主にTeranex Miniシリーズが活用されており、そのほか編集室内でボリュームコントロールを行うためにTeranex Mini Audio to SDI / SDI to Audioが使用されている。

二神氏:編集室では、アッテネーター(減衰機)タイプのボリュームを使用しています。Teranex Miniの内部設定を使うことで、エディターがボリュームを調整する際に、コンピューター内でゲインコントロールできるので便利です。他社4K機器の多くはQuad-SDIなのでそれらの機器との接続にはTeranex Mini Quad to SDI/SDI to Quadを使用し、DaVinci ResolveのDeckLink Extreme12GはSmart Videohubに1本で直接、接続しています。

他社4K機器にはQuad-SDI全てにオーディオがエンベデットされていたり規格外の機器もあるのでTeranex AVを4Kのマルチプレクサとして使ったり、4KのBBジェネレーターとしてTeranex Expressを使用したりしています。弊社では、編集室の波形モニターとしてUltraScopeを使っているので、4K作業時のカラー管理では、簡易ダウンコンしてSmartView 4Kを利用しています。そのほか、HyperDeck Studio 12Gなども導入しましたが信号種別を意識せずに使えるのは大変メリットに感じています。

二神氏:Videohubに更新したことで、今までのルーターになかったマクロ機能が使えるようになり、とても便利です。また、今回の更新により、音声はすべてエンベデッドで送ることになったので、MA側のAESをTeranex MiniでSDIに変換していますが、このコンバーターに変えてから、遅延量が激減しました。また、操作中も映像がフロントパネル上で確認できる点も使いやすいですね。

映像技術は常に進化しており、最終形というものがありません。そのため、ポストプロダクションとしては、引き続き投資をしていかなければいけません。Blackmagic Design製品はリーズナブルなので、その時、最新のテクノロジーで、自分たちに必要なスペックのシステム構築が可能で、常に最新・最速の機材構成にできるんです。