ソウル南部地検から留置所に移送されるイ容疑者(中央)=27日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の中道系野党「国民の党」が大統領選(5月9日投開票)で文在寅(ムン・ジェイン)大統領の息子、ジュンヨン氏の就職をめぐる特別待遇疑惑を取り上げた際に公表した音声ファイルなどの資料が捏造(ねつぞう)されていた問題で、ソウル南部地検は28日、資料を捏造した疑いが持たれている同党の30代の女性党員、イ・ユミ容疑者など関係者の自宅や事務所を家宅捜索した。ただ、党本部は捜索の対象にしなかった。

 同党は大統領選の直前だった5月5日、ジュンヨン氏の同僚のものという音声ファイルを公開。ファイルにはジュンヨン氏が「父が口利きし、どこかに履歴書だけを出せば良いという話をした」という同僚の声が含まれていた。
 同党の臨時代表、朴柱宣(パク・ジュソン)非常対策委員長は今月26日、記者会見を開き、「イ・ジュンソ元党最高委員がイ・ユミ党員から音声ファイルを受け取り、信ぴょう性があると確認し公開した」と説明。「しかし、イ・ユミ党員が自ら捏造し作成した虚偽の資料だったときのう告白した」として、「虚偽の事実を公表して混乱を招いたことについて公党として重い責任を感じ、誠に申し訳なく思っている。文大統領とジュンヨン氏に心から謝罪したい」と陳謝し、波紋が広がった。
 ジュンヨン氏の同僚とされた音声ファイルの声はイ容疑者の親戚だったという。
 もし国民の党が組織的に関与していれば、党の存続が危ぶまれる事態に発展しそうだ。
 検察は党執行部が捏造に関与したかどうかを調べている。イ元最高委員が、資料が捏造されたことを知りながら党執行部に報告した可能性があるとして、イ氏を参考人から容疑者に切り替えた。イ氏に対しては出国禁止措置が取られている。
 26日に緊急逮捕されたイ・ユミ容疑者は検察の取り調べに対し、容疑を一部認めたが、独自の判断ではなかったと供述しているという。イ容疑者は検察の取り調べを受ける前、別の党員らに「党が(捏造を)指示したのに、トカゲの尻尾切りをしようとしている」などと主張するショートメッセージを送ったという。
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