まるでペットの様に、いや、家族の様に木や草花を愛し、大切に育てている人がいる。

「アーボリスト」と称する、樹木の栽培や手入れ方法に詳しく、その治療も手がける専門家であれば、木々への思いはひとしおだろう。

樹木の専門家によるリベンジ

米カリフォルニア州レドンドビーチに住む男性も例外ではない。

自称アーボリストの男性は、海外の掲示板であるImgurに、「死と新しい命、リベンジの話をしたい」と、ある告白をしている。

chillipatilli/Imgur

結論から言うと、彼は市に対し、樹木に関する豊かな知識と技術を武器に、街のあちこちに巨木を植えまくるという復讐に打って出たのだ。

市の命令で自宅の木を伐採

時をさかのぼること3年前のこの日、男性は市議会の決定により、30年にわたり我が子同然に世話をしてきた、ペパー・ツリーを伐採するよう告げられた。

理由は、ペパー・ツリーの根が、男性の自宅前の歩道にまで侵食し始めていたため。

愛するペパー・ツリーの「クライド」に対し、死刑を宣告してきた…男性は市の通告をこの様に受け止めたという。

しかも市は、歩道の修復費用と木の伐採費用を男性自身で支払うよう求めてきたのだ。

街のあちこちに巨木を植えた

「クライド」と名付け、30年間、丹精込めて育ててきた息子、いや、樹木である。「その命を絶てというのだから、市側にもそれなりに覚悟があるのだろう」というのが男性の主張である。

その報復として、彼は2年7か月前、120本あまりのセコイアの木の苗木を、市長の家の前を含む、街の公園や広場など複数の場所に植えたという。

セコイアの木は巨木として知られ、中には「世界一大きな木」と称されるものもあるほどだ。

彼が参考としてあげたセコイアの写真がこちら。

spicydorito/Imgur

アーボリストは最後にこう綴っている。

地中深くで、直径30フィート(約9メートル)に及び根を張った巨木は、瞬く間に成長し、街のあちこちにそびえ立つだろう。

君たちが殺したクライドのかわりに、数年のうちに高さ100フィート(約30メートル)から300フィート(約90メートル)級の100本を超える木々が、今後2500年にわたり元気に生き続けるのだ。

現時点でも1本抜くのにかかる費用は1500ドル(約16万円)。3年前のこの日、諸君が私に下した命令をよもやお忘れではあるまいな。

彼の目論見では、街のあちこちにこの様な大木がそびえ立つというわけだ。

spicydorito/Imgur

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大きな反響を呼ぶ

同投稿は閲覧数が16万件を超え、一部の海外メディアでも取り上げられ大きな反響を呼んだ。

実は男性自身、非難殺到を危惧し、一時投稿したことを悔いていたそう。実際に、「クライドには気の毒だが、根が公共の場に侵食してきては伐採するしかない」「彼のしていることは、緑を使ったテロリズムだ」といった声が聞かれる。

しかし、「樹木を愛するご老人にここまでさせるなんて、市の対応にも問題があったのでは」という同情の声や、「リベンジが環境保護にもなる」「目には目を木には木を」との肯定的なコメントも多く寄せられている。