鳥越俊太郎さん(左)と椎木里佳さん(右)

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2017年8月21日から23日までの3日間、元宮崎県知事の東国原英夫さんらを講師に迎えた政治塾「SIMCITY BUILDIT School of Politics」が開講します。都市開発シミュレーションゲーム「シムシティ ビルドイット」(iOS/Android)を教材とし、"街づくり"を通じて政治を学ぶユニークな取り組みです。

6月26日には都内で「開講式」が行われ、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんと、現役女子大生で実業家の椎木里佳さんが登壇。スペシャル講義が行われました。

鳥越さん「都議選も地方自治の形を決めるための選挙」

シムシティは、プレイヤーが「市長」となって産業やインフラを整備しながら街を発展させていく街づくりゲーム。

3日間にわたって開かれる政治塾「SIMCITY BUILDIT School of Politics」では"ムズカシイことを、シンプルに。ゲーム感覚で。でも、真剣に"をコンセプトに、「シムシティ ビルドイット」で遊びながら著名講師陣とともに政治を学んでいきます。受講生は7月31日まで募集中。

先だって行われた「開講式」では、鳥越さんが講師役、椎木さんが生徒役となり、会場に集まった一般学生たちの前で「地方自治」「18歳選挙権」などについてのスペシャル講義が実施されました。

「地方自治」は一番身近なものだと話す鳥越さんは、限界集落や介護、待機児童など具体的な問題を挙げながら「私たちは地方自治から関心を持って学んでいくことが大事」と指摘。

生まれも育ちも東京の椎木さんは「地方自治って遠いものとして感じている」と話しましたが、鳥越さんから

「東京の中でも地方自治はある。待機児童1つ取っても東京都では何もできない。実際に保育園を作ったり運営するのは区だったり市町村だったりする」

などと説明を受けると、「その考え方は知らなかったです」と納得の表情を浮かべました。

さらに鳥越さんは「(7月2日に控える)都議選も地方自治の形を決めるための選挙」だとした上で、

「今の政治家はあなたたちの将来のことまで考えていないんだよ。自分たちの目の前のことで一生懸命だから。だから若者たちが"私たちの将来のためにこうすべきだ"って言わないといけない。でも言ってない。だって若い人が政治参加してないんだから」

と力説。「ぜひ、権利を行使して政治に参加することの喜びを味わって欲しい」と若者たちに向けて積極的な政治参加を呼びかけました。