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時をかけるガジェット!

商業化も進み今や知らない人も少なくなってきているほど普及している「3Dプリント」。3Dプリンターで作ったドアノブや3Dプリンターで作った100万円のお家など、ギズモード・ジャパンでも多くの作例を紹介してきました。

ただ実は最近では「4Dプリント」という3Dプリントをさらにグレードアップさせた新たな技術が開発されるようになってきているのです。

そもそも「4D」というのは「4次元」のこと。そして「4次元」というのは一般的に3次元+「時間軸」を指すとも言われていますが、なかなかつかみどころのない概念です。過去のギズモード・ジャパンの記事でも4Dプリントのことを以下のように説明しています。

4Dプリンティングは、「4次元」のわかりにくさのせいか、新しすぎるせいか、具体的に何なのかが理解しにくいです。でも「4次元」とはこの場合、簡単にいうと変化を意味します。つまり4Dプリンティングとは、形や性質を変えたり、場合によっては自律的に組み上がったりするものを作り出すようなプリント技術のことです。

つまり本来であれば時間が変わっても不変であったはずの3Dプリンター製の物体が、時間をかけることで形を変えることができるという意味で時間軸に関わっているのかも? まぁ百聞は一見にしかずということで、ジョージア工科大学によって新たに公開されたその4Dプリント技術を用いた物体の様子をご覧ください!


Video: Georgia Tech/YouTube


「何だこのジワジワ動いている物体は…」と思われるかもしれませんが、この折りたたまれた3Dプリンター製の物体が少しずつ解かれ拡張していく様子がまさに4Dプリンティングの醍醐味なのです。

この物体は「張力」と「統合」を合わせた言葉「Tensional Integrity」を由来とする造語「テンセグリティ」という構造を用いており、浮力をもつ収縮した棒とそれら繋ぐ紐によって成り立っているそうです。

この実験では、速度を上げるための熱湯を用いて少しずつ物体が拡張していく様子を捉えています。ジワリ、ジワリと広がっていく物体はまるで花のよう。

軽くて、丈夫で、かつコンパクトに圧縮可能なので、この技術が商用化されると、宇宙のように限られた物資しか運べないような状況下で大変役に立つそうです。ただ3Dプリンター製の物体にこの構造原理を用いるには、物体が解かれてから拡大していく割合と順序が大変ポイント。勝手に誤って宇宙戦艦内でドヒャーって広がってもらってはたまったものではありませんからね。

しかしこの技術が進めば宇宙開発も今まで以上に捗ることは間違いないでしょう! 将来的にこれで3Dプリンター製のお家を折りたたんで、火星に設置していけば大工さんいらずかも?

・米軍が4Dプリンタに投資する理由

Image: Georgia Tech News Center
Source: Mic, Georgia Tech News Center, YouTube
Reference: Wikipedia

(Doga)