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「コレってどうなの?」がわかる。気になるデジタルグッズの深堀りレビュー。今回は、デロンギの衣類乾燥除湿機『タシューゴ アリアドライ マルチ DEX16FJ』を使い倒します!

デロンギ

タシューゴ アリアドライ マルチ DEX16FJ

実勢価格:3万2270円



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【SPEC】

サイズ:高さ505×幅335×奥行225mm、重量:10kg、除湿方式:コンプレッサー式、除湿能力(50Hz/60Hz):6.5L/7.2L 除湿可能面積の目安(50/60Hz):木造(〜8畳/〜9畳)コンクリート(〜16畳/〜18畳) 衣類乾燥時間(部屋の広さ6畳・室温20度・洗濯物量2kgなど一定条件下):約135分 タンク容量:2.2L コードの長さ:1.8m 運転音:39dB 消費電力(50Hz/60Hz):165W/185W 付属品:排水ホース、抗アレルゲンフィルター

『タシューゴ アリアドライ マルチ』ってどんな衣類乾燥除湿機?

デロンギの日本初、コンパクトな衣類乾燥除湿機



イタリア・デロンギから登場したコンプレッサー式衣類乾燥除湿機『タシューゴ アリアドライ マルチ DEX16FJ』(以下、タシューゴ)。デロンギといえば、日本では高級全自動コーヒーマシンやオイルヒーターなどの暖房器具が有名だが、実は空調家電もグローバル展開しており、日本の梅雨に合わせて今年6月1日、日本に初上陸した。

除湿方式は、気温が高く湿気の多いこれからの時期に実力を発揮するコンプレッサー式。中でもタシューゴは、消費電力185W(60Hz)以下クラスの除湿機としては、最大級となる1日約7.2Lの除湿パワーを誇る。設置面積は約A4サイズとコンパクトなため、リビングなど広い空間はもちろん、狭い場所に置きやすいのも特徴だ。

フィルターをダブルに備えることで、菌や花粉、ダニの死骸など、アレルギー原因物質にも配慮している。モードは、「衣類乾燥モード」と「お部屋除湿モード(強・中・弱)」のみとシンプルなぶん、操作も簡単、しかも価格も約3万円とリーズナブルだ。

【クラス最大級の除湿パワー】



▲コンパクトながら、除湿パワーはクラス最大級。コンクリート住宅で18畳まで対応し、1日最大7.2L除湿する。衣類乾燥にも対応し、洗濯物2kg分の乾燥時間は約135分。

【Wフィルターで菌の繁殖や花粉・ダニの死骸を抑制】



▲背面カバーには銀イオン抗菌フィルター、その内側には抗アレルゲンフィルター(水色部分)を備え、キャッチした菌や花粉などを抑制する。

『タシューゴ アリアドライ マルチ』の衣類乾燥・除湿性能をチェック



【ドライ風は真上に送風】

 

▲衣類乾燥除湿機には、送風口に可動式のルーバーを備え、自動で前後左右に動いて送風範囲を変えるものが多いが、タシューゴにはルーバーがなく、ほぼ真上に送風する。

【ルーバーなしでもきちんと乾く】



▲ルーバーなしでも1時間後、真上の洗濯物は完全に乾いていた。そのままでも徐々に周囲も乾いていくが、位置を入れ替えれば効率アップ。約2時間ですべて乾かすことができた。

【部屋の湿度は2時間で10%ダウン】



▲雨の日に湿気が溜まりやすい部屋で2時間、強モードで運転したところ、湿度62%から52%にダウン。そのぶん室温が少し上がったが、これがデシカント式ならさらに高温になっていただろう。



▲2時間で溜まった水は約400ml。ちなみにタンク容量は2.2Lで、満水になると自動で運転が停止する。

『タシューゴ アリアドライ マルチ』の使いやすさをチェック



【設置面積はA4サイズ】



▲高さ505mmで、設置面積がA4サイズとコンパクトなため、脱衣所やクローゼット、下駄箱前の玄関など、狭い場所にも置きやすい。存在感がありすぎないのもいい。

【直感で使えるシンプル操作】



▲基本操作は、除湿パワーの変更のみ。右側のボタンを押すごとに、衣類乾燥モード・除湿パワー強・中・弱と変わっていく。取扱説明書なしでも直感的に操作が可能だ。

【静音設計で夜の部屋干しもOK】



▲39dBの静音設計により、リビングと寝室が分かれていない単身者向けの部屋での夜の室内干しにも対応する。



▲弱モードで実測したところ、やはり40dB前後と静か。ただし音が聞こえないわけではないので、人によっては気になるかもしれない。

使い倒しインプレッション

除湿機が欲しいけど高いから後回しになっていた、という人に



全自動コーヒーマシンやオイルヒーターなどの高級家電で有名なデロンギから日本初上陸したタシューゴ。従来のイメージ通り、今回も高級路線かと思いきや、意外なほどに見た目も機能も非常にシンプル。しかも価格もリーズナブルというエントリーモデルだ。

なぜあえてのエントリーモデルなのか。日本でタシューゴを扱うデロンギ・ジャパンよると、PM2.5や花粉など様々な要因から日本での室内干し率が増加する一方、衣類乾燥除湿機が高機能・高価格化し、「欲しいけど高くて買えない」という声も多いという。確かに、日中仕事をしている1人暮らしの20代などは、室内干しをすることも多いものの、経済的な事情から除湿機は後回しになってしまうのも頷ける。そこで機能をとことん絞り、サイズもコンパクトにすることで、低価格化を実現したというわけだ。

このタシューゴは、ハイスペックモデルに搭載された可動式ルーバーをはじめ、湿度を表示する画面、自動で最適な運転をする自動モード、イオンなどは一切搭載されていない。そのぶん操作はシンプルで、最初に電源ボタンを押したら、あとはモードボタンで除湿パワーを加減するだけ。もちろん、洗濯物の濡れたところを見分けて集中乾燥したり、洗濯物の端から端まで風が当たるようルーバーを動かせれば、効率よく洗濯物が乾くのは間違いない。しかし、朝出かけて夜帰ってきたとき、洗濯物が乾いて部屋もカラッとしていればOKという人に、その効率は不要というわけだ。実に潔い。

除湿パワーはクラス最大級をうたっている通り、真上の洗濯物の乾燥スピードは早かった。一般的な衣類乾燥除湿機は、洗濯物の前に置き、斜めに風を当てるものが多いが、こちらは洗濯物の真下に設置する。そのため風の勢いが落ちる前に洗濯物に届き、下から衣服を広げるように乾かすので、これはこれで効率的だ。

ただしタシューゴはあくまで消費電力185W(60Hz)のコンパクトタイプ。除湿パワーがクラス最大級とはいえ、他メーカーの大型モデルには除湿能力が約18L〜20L/1日というものもある。そうした特性を踏まえたうえで、衣類乾燥除湿機が初めてという人、もう1台欲しいという人に検討してほしい製品だ。

結論

【ここが○】

・値段が高くなりがちな衣類乾燥除湿機の中で3万円台と購入しやすい価格を実現。

・消費電力185W(60Hz)クラスの中で、除湿力が1日約7.2Lと最大級の除湿パワー。

・基本操作は除湿モードボタンを押すだけで直感的に使いやすい。

【ここが×】

・可動ルーバーがないため、送風の向きを選べず大量の洗濯物には不向き。

シンプルがゆえに使いやすく

コスパに優れた1台



多くの衣類乾燥除湿機についている機能をとことん省きつつ、除湿性能はしっかり確保している。使用時も、洗濯物の下に置いてボタンを押すだけで、難しい設定は不要。価格がリーズナブルで使い続けやすいという意味でも、コスパに優れた1台といえるだろう。



▲ハンドル一体型:ハンドルは本体一体型のため、安定して持ち運べる。ただしキャスターがついていないので、移動は大変だ。



▲付属のホースで連続排水:背面の穴に付属のホースを挿すことで連続排水が可能に。脱衣室などで長時間使いたいときも満水で自動停止することない。

文/田中真紀子 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)

※『デジモノステーション』2017年8月号より抜粋

関連サイト



『タシューゴ アリアドライ マルチ DEX16FJ』製品紹介ページ

デロンギ公式サイト