26日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の地方自治体が地域活性化などを目し製作したものの、その大きさも災いし「がらくた」同然となってしまっていた超巨大釜の活用法が決まった。資料写真。

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2017年6月26日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の地方自治体が地域活性化などを目し製作したものの、その大きさも災いし「がらくた」同然となってしまっていた超巨大釜の活用法が決まった。

忠清北道(チュンチョンブクド)槐山(ケサン)郡はこのほど、公式サイトで行っていた「大釜活用法アンケート」の結果を受け、この大釜を観光宣伝用として保存・展示することを決めた。アンケートには郡民102人が回答、半数を超える56人が「原形のまま保存し宣伝に活用すべき」との意見を寄せたという。

大釜は現在、郡内のトウガラシ流通センター広場に置かれているが、郡は活用に向け、今後釜の上に韓屋(韓国の伝統家屋)式の屋根を製作、周辺には、製作過程での失敗事例や運搬の様子、イベントで釜が使われた様子などを紹介するパネルを設置する計画だ。郡関係者は、「大釜が失敗の歴史を経て槐山の名物になるよう体系的に管理していく」と話している。

この大釜は2005年、「世界最大の調理器具」としてのギネス世界記録登録も目指し5億ウォン(約5000万円)を投じて作られたもの。直径5.68メートル、高さ2.2メートルに上る大きさで、鉄材43.5トンが使われている。製作時には「数千人分のご飯が一度に炊ける」との話だったが、出来上がってみると大き過ぎてご飯を炊くことはできず、郡の名産であるトウモロコシの広報イベントでトウモロコシをゆでるのに数回使われただけで、07年以降はほぼ放置状態となっていた。

今回の活用法決定を受け、韓国のネットユーザーからは「ただ大きい物を作れば地域の宣伝になると思ったの?」「いくら大きくといっても、ほどほどにしなきゃ」「自治体は何もしないのが正解」と、当初計画の甘さに改めて批判の声が寄せられている。

また、「郡民の意見をたった102人から聞いたの?」「アンケートに答えたのは郡の職員だけでしょ。片付けようにも自分たちが大変になるから」と、アンケートに疑念を訴える声も。

さらに、決定した活用法については「失敗作の大釜にまた税金を使うとは…」と否定的な声のほか、「これを企画して税金を無駄遣いした郡長の名前も刻んで歴史に残して」「展示行政の代表例という名前で展示するにはぴったりだな」との指摘もあった。(翻訳・編集/吉金)