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夏は野外フェスなど様々な音楽イベントが開催される季節だ。話題の楽曲を音楽配信サービスでチェックしてから出かければ、いっそう盛り上がることうけあいだ。先日、マイナビニュース会員を対象に実施した定額制音楽配信サービスに関するアンケートの結果が明らかになったが、今回は各サービスの特徴と、それぞれのおすすめポイントをまとめてみよう。

○Apple Music

iPhoneやApple Watchのユーザーにやさしい

Apple Musicはアンケート結果の中で最も利用者が多かった人気のサービスだ。料金は個人メンバーシップが月額980円。最大6人が使える月額1,480円のファミリーメンバーシップや、月額480円の学生メンバーシップ、年間で1,960円がお得になる9,800円の1年プランもある。

楽曲のラインナップは、サービス開始当初は洋楽にやや傾いている印象もあったが、徐々に邦楽やクラシックにも広がってバランスが整っている。音楽に精通する「キュレーター」が、旬の楽曲やおすすめアーティストのヒット曲を集めてプレイリストを手作りしており、ツウな音楽ファンにも好評。iPhoneにプリインされている「ミュージック」アプリからすぐに使いはじめることができて、Apple Watchへのプレイリスト転送も簡単だ。無料で3カ月試用できるので、iPhoneユーザーなら一度はトライしておきたい。

○Amazon Prime Music

Amazonプライム会員なら誰でも使える

アンケートの回答を見ても「コスパの良さ」を魅力に挙げる利用者が多かったAmazonの音楽配信サービス。年額3,900円のAmazonプライム会員に登録すると、Webショッピングの宅配サービスを利用するときに便利な「お急ぎ便/お届け日時指定便」が使い放題になるほか、映像配信の「Amazonプライム・ビデオ」も見放題で楽しめるなど、数々の会員特典が受けられる。無料体験期間は30日。

ただ、音楽配信サービス単体を切り分けて考えると、提供されている楽曲数や内容は他のサービスよりも若干見劣りするし、特に邦楽ファンにはカタログの脆弱さが気になるだろう。レコメンド機能やユーザーインタフェースにも特別使いやすく感じるところが見られない。今のところはプライム会員特典のオマケ的な位置付け。これから徐々に強化されることを期待したい。

○LINE MUSIC

音楽をスタンプのように送れる

定番コミュニケーションアプリ「LINE」との強力に連携した音楽配信サービス。フルサービスの月額料金は960円だが、一部の機能が制限される安価なベーシックプラン(月額500円)を設けるほか、学割(月額480円)にもいち早くチャレンジしていた。

試聴音源 (相手もLINE MUSICのユーザーならフル尺で聴ける)をスタンプのようにLINEで送れる機能がユニーク。この機能を見ると「誕生日」をテーマに楽曲を集めたプレイリストなども積極的に使いたくなる。楽曲のラインナップは邦楽が強め。筆者が試した限りでは、他のサービスに比べて音質が良いように感じた。LINEモバイルの「MUSIC+」プランを契約すれば、LINE MUSICによるデータ通信量がカウントされなくなる。今秋に発売を予定するLINEのスマートスピーカー「WAVE」との連携の内容も気になるところだ。

○Google Play Music

テレビでも、パソコンでも、カーオーディオでも

老舗音楽配信サービスであるGoogle Play Musicは、2015年9月から日本でも利用可能になった。現在はAndroid・iOS端末のほか、インターネットにつながる「Android TV」搭載のテレビ、スマホ単体でカーナビ機能が使える「Android Auto」、「Chromecast」、PCのブラウザなど様々なプラットフォームで楽しめる。利用料金は個人ユーザーの場合が月額980円。契約者本人とその家族5人まで、10台までの端末で使えるファミリープランが月額1,480円となる。

2016年の冬にユーザーインタフェースの改革を行うとともに、レコメンドエンジンもブラッシュアップした。聴きたい楽曲をオンデマンド再生で楽しむ際の検索性が高くなり、好きなアーティストに関連する楽曲が簡単に見つかるようになった。これにより、未知の音楽と出会える精度が格段にアップしたと言える。スマホ連携による音楽再生が手軽に楽しめる「Chromecast built-in」機能搭載のオーディオ機器が豊富にそろっているのも魅力。

○dヒッツ

安価だが機能の制限も多い

ドコモの音楽配信サービスだが、「dアカウント」を作れば他のキャリアやMVNOの通信サービスを使っていても楽しめる。音楽配信のプラットフォームはレコチョクが提供するもので、特に邦楽のラインナップは他のサービスにないアーティストの楽曲が充実している。

リスニングスタイルは「聴き放題」ではあるものの、dヒッツが音楽のジャンルやリスニングシーンに合わせて用意するプレイリストを中心に再生する「ラジオ型」が基本。これに毎月10曲ずつ、年間最大120曲をユーザーオリジナルのプレイリストに保存しておける「myヒッツ」機能を追加すると、利用料金が月額540円になる。聴きたい曲を検索して聴くオンデマンド型のリスニングスタイルにはあまり向いていないし、またストリーミング再生が基本になるのでパケット通信量に気を配る必要がある。自分のリスニングスタイルに合致するサービスなのか、31日間のお試し期間で判断したい。

○AWA

楽曲ラインナップや機能などバランスの良いつくり

AWAは日本発の定額制音楽配信サービスとして、邦楽の楽曲ラインナップやオフライン再生などの機能をいち早く拡充してきた開拓者だ。有料プランは月額960円で、ハイライト再生など一部の機能制限が付く無料プランも用意する。

スマホ操作に最適化したユーザーインタフェースはデザインが洗練され、操作に対するレスポンスも鋭く正確。ストリーミング、ダウンロードともに音質が細かく設定できるので、通信量の節約にも気を配れる。ユーザーがオリジナルのプレイリストを作成・公開して、プレイリスト単位のレコメンドを頼りに新しい音楽と出会う仕掛けは独特。Chromecastやスマートテレビ、Android AutoなどAWAが手軽に楽しめるAV機器は種類が豊富だ。デノンのネットワークオーディオ「HEOS」は、スマホなしでAWAの楽曲が再生できるコンポーネントとして注目。

○Spotify

オーディオ機器とつながる「Spotify Connect」に期待

Spotifyは2016年秋に満を持して日本上陸を果たした、世界最大級の音楽配信サービスだ。長年に渡り音楽ファンのフィードバックを受けながら進化してきたシンプルなユーザーインタフェースと、精度の高いレコメンデーション機能が特徴だ。プランは、シャッフル再生のみ可能で楽曲の再生中に音声広告が入る無料版と、月額980円で楽曲ダウンロードを含む全機能を利用できるPremiumプラン、月額480円でPremiumプランと同じ機能を使える学割プランを用意する。

楽曲は洋楽から邦楽まで幅広くカバー。ヨーロッパ系のマニアックなアーティストの楽曲もそろえている。スマホとの接続が不要で、オーディオ機器単体でもSpotifyのストリーミング再生が可能な「Spotify Connect」対応機器も増えている。スマホのカーナビ機能、Android Autoとの連携もスムーズだ。