対立をどう解決するか? - 「スター・トレック:ディスカバリー」より
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 今秋から米配信されるドラマ「スター・トレック:ディスカバリー」は、これまで製作されたシリーズ700話で忠実に守られてきたルールを撤廃したとEW.comが報じた。

 クリエイターのジーン・ロッデンベリーさんが思い描いた未来のビジョンの一つは、宇宙艦隊の隊員の間で対立があってはならないというものだったという。彼の死後はエグゼクティブプロデューサーのリック・バーマンがこれを守り、隊員が宇宙生命体に乗り移られでもしない限り、シリーズの脚本家は“争ってはならない”というルールに従ってきたとのこと。

 オリジナルシリーズでは多少の例外が見られるが、未来をより理想的に見せるため、隊員たちは人間的欠陥を表に出さないよう描かれてきたという。しかし、これによりストーリーが制約されてしまうため、脚本家たちの間では以前から論点になっていたそうだ。登場するキャラクターのほとんどが宇宙艦隊の隊員のため、対立なしではドラマは生まれないということらしい。

 ところが、「スター・トレック:ディスカバリー」ではこのルールが撤廃されたという。「強固な意見、激しい情熱を持つキャラクターを使い、複雑なストーリーを描こうとしています。人は間違いを犯すもので、それは未来でも変わりません。未来でも人間はケンカをするんです」「ロッデンベリーの理想から受け継ぐのは、この対立をどう解決するかという点です。キャラクター間の対立はありますし、お互いを受け入れることに苦労もします。でも、その問題の解決策をどう探すかがポイントなんです」とショーランナーの一人アーロン・ハーバーツはコメントしている。

 「スター・トレック」の最後のシリーズが放送を終了してから12年たち、テレビドラマもよりリアルなものが求められていることもルール変更の決断に影響を与えたようだ。(澤田理沙)