英イングランド南東部ドーバーで、覆面グラフィティアーティスト、バンクシーが欧州連合(EU)をテーマに描いた作品(2017年5月8日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】英国の著名DJがインタビュー中に口をすべらせたことをきっかけに、覆面グラフィティアーティスト、バンクシー(Banksy)の正体をめぐり再び臆測が飛び交っている──バンクシーは、ロックバンド「マッシヴ・アタック(Massive Attack)」のフロントマン、ロバート・デル・ナジャ(Robert Del Naja)なのか?

 バンクシーは素性を公開せず、世界中の壁に政治色の濃いグラフィティをゲリラ的に描き残す覆面アーティストだ。

 一方、デル・ナジャと旧友でありライバルでもある著名DJのゴールディー(Goldie)は1980年代、イングランド(England)南西部のブリストル(Bristol)でデル・ナジャと一緒にスプレーを使ったグラフィティを描く仲だった。このゴールディーが先週、ポッドキャストの番組「Distraction Pieces」で、バンクシーのグラフィティに高値が付いていることにあきれてこんな発言をした。「丸いフォントで何かTシャツに書いて『バンクシー』ってサインすれば、一丁上がり。それで売れるだろう」

 さらにゴールディーの口からは、「ロブをリスペクトしないわけじゃない。彼は素晴らしいアーティストだ。アート界をひっくり返したと思うからね」という言葉が飛び出した。この後、ゴールディーは一瞬沈黙し、話題を音楽に変えた。

 これまでにも度々、バンクシーの正体はデル・ナジャではないかとささやかれてきた。バンクシーは影響を受けている人物にデル・ナジャを挙げているし、昨年はライターのクレイグ・ウィリアムス(Craig Williams)が、マッシヴ・アタックのコンサートがあった街で直後に複数回、バンクシーのグラフィティが出現していると指摘した。

 しかし、大衆紙メール・オン・サンデー(Mail On Sunday)は2008年の時点で、バンクシーの友人らにインタビューした結果、その素性はブリストル出身の別のアーティスト、ロビン・ガニンガム(Robin Gunningham)だと結論付けている。
【翻訳編集】AFPBB News