大人にも子供にも人気のイオン飲料。美味しく飲めるうえに、イオンの力が働き体に良さそう、と水の代わりに毎日イオン飲料を飲んでいませんか。近年はベビー&キッズ向けのイオン飲料もあり子どもたちにも水のように与えている親御さんも多いといいます。しかしイオン飲料の成分は、毎日の水分補給とするのには適しておらず、虫歯ができやすいなど、多くの問題が指摘されているのをご存知でしょうか。

イオン飲料は飲みすぎない方が良い

イオン飲料とは、ナトリウムなどのイオン(電解質)が含まれている飲料水のこと。スポーツドリンク、または経口補水液とも呼ばれます。イオン飲料は下痢や嘔吐、熱中症などで軽い脱水症状を起こした時に、素早く水分と電解質を補給するのに適した飲み物です。病気になるとお医者さんにイオン飲料を飲むようにすすめられることもあり、体に良い健康的な飲み物と思い込んでしまう人も多いようです。乳幼児や子供にイオン飲料を飲ませすぎることがよく問題となりますが、イオン飲料とは何か、どのような成分でできているのかを知れば、水代わりに飲むべきものではないことが理解できるでしょう。

糖分と塩分がたっぷりのイオン飲料

なぜイオン飲料をたくさん飲んではいけないのでしょうか。理由の一つに挙げられるのは、イオン飲料の成分が虫歯を作りやすくするからです。イオン飲料は電解質を補いやすくするために、多くの糖分で調整して飲みやすくしてあります。飲んでみると分かりますが、とても甘いですよね。それにイオン飲料は酸性液であるため、虫歯の原因となる歯の脱灰(歯の成分が溶け出すこと)が起こりやすいのです。一部の子供の間で前歯の虫歯が増えているのは、イオン飲料の飲み過ぎが関係していると言われているほど。

そしてイオン飲料には食塩の成分であるナトリウムが多く含まれることも知っておいたほうがよいでしょう。飲むと余計に喉がかわき、飲む量が増え、塩分の摂りすぎとなることがあります。他にも子供のイオン飲料の飲み過ぎはビタミンB1不足を招くことがあり、脚気やウェルニッケ脳症を発症する例も報告されています。

毎日の水分補給は水かお茶で!

果物エキスやはちみつを加えたものもあり、ジュース感覚でゴクゴクと飲めて、クセになりそうなイオン飲料。特に子供はセーブが効かなくなりやすく、ペットボトルを持ち歩いてダラダラと飲み続けたり、寝る前に欲しがったりすることもあります。しかしイオン飲料は糖分や塩分の多い飲み物であり、水代わりに飲むのには向かないことを覚えておきましょう。万が一、下痢や嘔吐などが起こった時には、体が吸収しやすいイオン飲料を飲むのが効果的ですが、症状が治まり次第、飲むのをやめた方が良いでしょう。毎日の水分補給には水がお茶で十分、むしろ体に良いのです。

子供だけでなく、イオン飲料の飲み過ぎは大人にもよくありません。暑い時期のイオン飲料のがぶ飲みは避けるようにし、喉がかわいたら水かお茶を飲むようにしましょう。イオン水が止められない人は「ペットボトル症候群」かもしれませんよ!


writer:Akina