メルセデス・ベンツ、公道走行可能なレーシングモデル「メルセデスAMG GT R」を発売開始

【ギャラリー】Mercedes AMG GT R31


メルセデス・ベンツ日本は、「メルセデスAMG GT R」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、6月27日より発売を開始した。

「メルセデスAMG GT R」は、「メルセデスAMG GT」をベースに、ドイツツーリングカー選手権(DTM)やスーパーGTなど、世界で戦うカスタマースポーツレーシングカー「メルセデスAMG GT3」で培った技術を注ぎ込んだ、公道走行可能なレーシングモデルである。

エクステリアには、1952年に開催されたレース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」で優勝を飾った「300 SL」レーシングカーを彷彿とさせる「AMGパナメリカーナグリル」や、強力なダウンフォースを生み出す「アジャスタブルリアウイングスポイラー」をはじめとする数々の専用装備により、空力効率を強化するとともに最適なグリップを確保。また、タイヤは「ミシュランパイロットスポーツカップ2」を標準装備することで、最大限のドライビングパフォーマンスを発揮できるよう設計されている。


アルミニウムを中心とする素材を適材適所に配置することで、軽量でありながら非常に高い強度を実現した「アルミニウムスペースフレーム」を採用。さらに、フロントミッドシップエンジンとトランスアクスルレイアウトのトランスミッションにより、理想的な48:52の前後重量配分を実現している。


メルセデスAMG初となる4輪操舵システム「AMGリア・アクスルステアリング」が採用され、ステアリング操作に対する車体の挙動がより鋭くなっている。このシステムは、リアアクスルに通常のコントロールアームの代わりにステアリングアクチュエーターを2点備えることによって、車速100km/h以下では、リアホイールがフロントホイールとは逆方向に操舵され、コーナー進入時の旋回性能や駐車時など日常走行における場面での機動性が向上する。また、車速が100km/hを超えた場合は、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に操舵することで操縦安定性を高める役割を担う。これらの効果によって、コーナリング性能を高めるだけでなく、突然の回避操作でもドライバーをアシストすることで、アクティブセーフティ性能を強化している。


研ぎ澄まされたパフォーマンスを発揮する一方で、安全運転支援システムの「ディスタンスパイロット・ディストロニック」を標準装備しており、レーシングモデルでありながら高い安全性も兼ね備えている。また、車速感応式の「AMG パラメータステアリング」は、可変ステアリングギア比を採用することにより、低速走行時のハンドリングと俊敏性を強化するほか、高速走行時には走行安全性の向上が図られている。さらに「AMG ダイナミックセレクト」のドライブモードに対応したアシスト機能が働くことで、路面からダイレクトなフィードバックが得られ、 車体の挙動をより把握できるようサポートする。


9段階の調整が可能な「AMGトラクションコントロール」を搭載し、センターコンソールにある専用ダイヤルを操作することで、リアホイールに許されるスリップ量が変化し、さまざまな路面状況に対応可能となっている。レベル1は、ウエット路面を安全に走行できる設定となり、レベル9では、リアアクスルのスリップを最大限許容する設定に切り替わる。選択された設定は、ロータリースイッチを囲むLEDゲージに表示されるほか、マルチファンクションディスプレイのセンターディスプレイにも設定状況が表示される。


インテリアでは、シート表面にナッパレザーと「DINAMICA マイクロファイバー」を使用したスポーツバケットシートを標準装備しており、激しいドライビングにおいてもラテラルサポートを確保している。また、「AMG インテリアナイトパッケージ」を標準装備し、シフトパドルやステアリングホイール、ステップカバー、ラゲッジルームバーをハイグロスブラック仕上げとしたことで、よりスポーツ性を強調している。さらに、パッケージオプションとして「AMG パフォーマンスシート」や、イエローシートベルトを設定することが可能となっている。


パワートレーンには、専用に新開発された「AMG4.0リッターV8直噴ツインターボエンジン」が搭載され、徹底した軽量化やドライサンプ潤滑システムによる低重心化を実現し、2基のターボチャージャーをV8エンジンのVバンク内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトによるコンパクト化と吸排気経路の最適化などが施され、メルセデスAMGの最先端テクノロジーが結集されている。これらの最新技術により、最高出力585PS(430kW)、最大トルク700Nmを発揮。これは「メルセデスAMG GT S」と比較して、最高出力+75PS(55kW)、最大トルク+50Nm のパワーアップとなり、パワーウエイトレシオは2.80kg/PSまで高められている。


そしてブレーキ性能では、ハイパフォーマンスに対応する制動力と、優れた応答性を発揮するベンチレーテッド式ドリルドディスク(前 390mm、後 360mm)を備えた、強化コンポジットブレーキシステムを採用。ブレーキキャリパーは専用のイエローペイント仕上げとなっているほか、無償オプションとしてレッドブレーキキャリパーも用意されている。さらに、「AMG カーボンセラミックブレーキ」を有償オプションとして設定することも可能となっており、セラミックブレーキディスク(前 402mm、後 360mm)による軽量化(17kg 減)と、耐久性および耐フェード性を向上させることが可能となっている。


価格は、2,300万円(消費税込み)となっており、左ハンドルのみの取り扱いとなる。

【ギャラリー】Mercedes AMG GT R31


【ギャラリー】2018 Mercedes-AMG GT R83



■メルセデス・ベンツ 公式サイト
http://www.mercedes-benz.co.jp/content/japan/

■関連リンク
【海外試乗記】2018 Mercedes-AMG GT R、サーキットでのパフォーマンスに特化した硬派なモデル。:島下泰久
http://jp.autoblog.com/2017/01/15/2018-mercedes-amg-gt-r/