通勤ラッシュ時、日本屈指の混雑率で有名なのが、東京・渋谷と神奈川県のベッドタウンを結ぶ田園都市線だ。運営する東急電鉄は6月27日、混雑解消に向けた新たな施策を7月から実施すると発表した。

6時台に臨時特急を試験的に運行 効果次第では今後の継続も視野に

まず、東京都が満員電車解消に向けて推進している時差出勤促進キャンペーン「時差BiZ」に合わせ、朝6時台に臨時特急列車「時差BiZライナー」を1本運行する。6時4分に中央林間駅を発車し、長津田、あざみ野、溝の口、渋谷、半蔵門線内の各駅に停車する。

渋谷駅到着は6時43分で、始発駅である中央林間駅からの所要時間は39分になる。同じ区間を走り、8時台に渋谷駅に到着する準急列車と比べると、乗車時間は約11分短縮される。

時差BiZライナーは普段の東急線車両と同じ10両編成で、7月11日〜21日のうち平日8日間、試験的に運行する予定だという。東急電鉄担当者は、

「乗車率や、当社が運営する他路線の混雑率への影響など、複合的な面から見て結果を判断し、効果的であれば今後の運行も検討したい」

としている。

平日朝7時30分までに渋谷駅を利用した人を対象にクーポンの配布も

また、平日の朝7時30分までに東横線・田園都市線の上り線で渋谷駅を通過もしくは下車する利用者には、東急百貨店やローソン等で使えるクーポンを配信する。こちらは7月11日から8月31日まで、スマートフォンの「東横線アプリ」を持っていることが条件だ。

例えば、東急グルメフロントが運営する「しぶそば」では、麺の大盛り、またはちくわ天トッピングが無料になる。ローソンでは、東京都・神奈川県内のマチカフェコーヒー取り扱い店舗で、マチカフェのドリンクが20円引きになるという。クーポンはいずれも配布日当日1回のみの利用が可能で、配信期間と利用期限は店舗によって異なるため注意が必要だ。

同社は今年4月にも、田園都市線の混雑解消に向けて複数の施策を実行している。広報担当者は「まだ始めて間もないため、定量的なデータは無い」と言うが、「今後も続けることで、お客様が乗りやすい環境を作りたい」と、混雑解消に高い意欲を見せた。