167台が後続車に親切行為(画像は『ABC News 2017年6月21日付「167 drivers pay it forward in McDonald's drive-thru」』のスクリーンショット)

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6月18日の父の日に、米インディアナ州で心温まる親切の連鎖が起こった。スコッツバーグにあるマクドナルドのドライブスルーで、ある女性をきっかけに後ろの車の人の注文代金も支払う善意のバトン「ペイ・フォワード」が発生し、その親切行為は閉店前の167台まで続いたという。米『ABC News』や『WDRB 41 Louisville News』など複数メディアが伝えている。

昨年10月からドライブスルーのレジを担当していたハンター・ホステトラーさん(19歳)は18日の午後8時半頃、60代とみられる女性客から後ろの車を運転している男性と4人の子供が注文した食事代36ドル(約4,000円)を支払う旨を告げられた。そしてその女性客は「後ろの男性にHappy Father's Dayと伝えて」とメッセージを残し走り去った。

嬉しい「ペイ・フォワード」を受けたその男性は、後ろの車2台分の注文代金を支払った。こうして親切の連鎖はドライブスルーの閉店まで続き、167台が「ペイ・フォワード」に参加したのだ。

11時半頃、閉店近くになったドライブスルーをボーイフレンドと訪れたアビー・スミスさん(22歳)は、「ペイ・フォワード」の161番目の車だと知り驚いた。「誰かが自分の分の食事を払ってくれるなんて、まるで大家族が集まったような気がしてとてもいい気分になりました。最近では“ペイ・フォワード”なんてあまり聞かないし、こういうことがあるとまだまだ社会にはいい人がたくさんいるんだなと思いました」と後に語っている。

一方でハンターさんは、『ABC News』のインタビューでこのように話している。

「100台ぐらいで止まるだろうと思っていたのに、167台も続いて驚きました。今は最初にペイ・フォワードを始めた女性を探しています。もしまた来てくれることがあったら、あの日何が起こったか是非話したいと思います。アビーさんのように前の人の親切を受けた後、自分たちが注文した料金の3〜4倍もの代金を後ろの車のために支払ってくれたお客様もいました。でも1〜2ドル足りないお客様もいたので、僕や同僚のジェシカが自分たちのお金で不足分を補いペイ・フォワードに参加しました。閉店前の最後のお客様も『後ろに来た人のために払っておく』と申し出てくれましたが『すみませんがもう閉店で、あなたが今夜最後のお客様なんです』と言ったほどだったんです。世の中、暗い出来事ばかりでこのようなことはあまり起こるものではないので、とても心が温かくなりました。」

同店のオーナーであるフランク・ウォードさんは「マクドナルドは、ビジネスを展開する地域社会に貢献することは非常に大切であると考えています。今回、スコッツバーグのドライブスルーでこのような親切の連鎖を経験できたことを誇りに思います」と述べている。なおこのようなペイ・フォワードは、2015年12月にもフロリダ州レイクランドにあるドライブスルーで起こっており、その時は250台にわたって善意のバトンが引き継がれた。

画像は『ABC News 2017年6月21日付「167 drivers pay it forward in McDonald's drive-thru」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)