お友達を叩いてしまったり、おもちゃをとってしまったり…子どもどうしがトラブルになったとき、わが子が「ごめんなさい」を言えないと気になりますよね。素直に謝れな理由はなにか、親としてどうしたらいいのか、考えてみました。

まずは子どもが謝れない理由を考えてみましょう。

謝れない理由(1)悪いことだと理解していない



謝れないとき「自分は悪くない」と思っていることが多いようです。

たとえば虫が大好きなAくんがお友達のBちゃんにプレゼントのつもりで大量のダンゴムシをあげた、でもBちゃんは虫が大の苦手で泣き出した、なんてときA君に「あやまりなさい」と言っても「悪いことはしていないのに(むしろ善意なのに)」と納得がいかないでしょう。喜ばせようと思っていたのに失敗してしまったショックでいっぱいいっぱいなところに、謝罪しろと言われても対応できません。

「ごめんなさいは?」と謝らせる前に、なぜそんなことをしたのか、まずは子どもの言い分に耳を傾けて、それからどこが悪かったか一緒に考えましょう。

子どもは「ママが自分の気持ちを理解してくれた」となってから、始めて言葉を受け入れられるようになります。

何が悪くて謝罪しているのかを理解していないと「相手を傷つけても謝ればそれで済む」と誤解したまま大きくなってしまいます。

謝れない理由(2)分かってもらえない、納得できない



大人が行動の一部だけを見て謝るように要求していないでしょうか。

たとえばAちゃんがBちゃんが遊んでいたおもちゃをいきなり取り上げたら、Aちゃんが悪い、と思いますよね?
でも、そのおもちゃは、もともとAちゃんが遊んでいたもので、Bちゃんがさっき勝手に持っていったとしたら…Aちゃんにしてみれば「自分の遊んでいたおもちゃを取り返しただけ」となります。

そんな事情も知らずにAちゃんに「謝りなさい」と言っても、子どもは「自分は悪くない、謝るもんか」と思ってしまいます。

その場を納めるために、事情をよく聞かずに「自分の子どもが悪い」と頭から決め込んで、無理やり謝罪させるのはNGです。

「どうせあなたが悪いんだから」と決めつけられて育った子どもは「どうせ自分の言い分は聞いてもらえない」と思い込んでしまいます。

謝れない理由(3)謝る習慣がない



お友達を叩いて泣かせてしまったなど、自分が悪いと分かっていても、謝れないことがあります。「謝ったら負け」と親が思っていると、その影響を受けるようですよ。

親が間違ったときは相手が子どもでもきちんと謝ることを習慣づけましょう。

さらに「ごめんなさい」は、勝ち負けを決める言葉ではなく、仲直りの言葉だと教えてあげましょう。

子どもは「ごめんなさい」「いいよ」「こっちもごめんね」「いいよ」「一緒に遊ぼう」とすぐに仲直りできますよ。

(文・曽田 照子)